【刀剣乱舞】私は陸奥守吉行の写し【山姥切国広】 (ページ5)

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同情、その言葉では片付かないページ5

どうする？女の子だって。再び大広間が騒がしくなる。そんな中真っ先に立ち上がったのは、初期刀の加州清光であった。

「俺は賛成！というか、Aは俺たちと同じ新撰組の刀だから、一緒に過ごせるなら一緒に過ごしたい。」

加州を筆頭に新撰組の刀が次々と立ち上がる。皆で前に出て、時雨の横に正座した。

「だから、俺たちからもお願いしたい。Aが俺たちの仲間になること、受け入れてくれませんか。」

全員が頭を下げる。予想外の展開ではあったが、出来ることならば時雨も受け入れて欲しい。
しかし、主である自分が自らその言葉を言うわけにはいかない。じっと皆の回答を待った。

「いいじゃん！ボクは賛成だよ！だって、加州さんたちにとって兄弟みたいなものでしょ？居た方が嬉しいもんね！」

それに、女の子なら僕も仲良くしたいな。乱がいの一番に手を上げる。刀剣には兄弟や元の主が同じ者が多くいる。気持ちは充分に理解できるのだろう。次々と賛成の声が上がった。

「わしの写しかぁ！いっぺん会うてみたいものやねや！うん！わしも賛成や！」

時雨が一番不安だった陸奥守吉行も文句はないようだ。なんせ、写しと本科は仲が悪いという前例があった。

知り合いや演練で会う審神者達からは、まだマシだと云われたくらいだ。更に不仲の本丸もあるのだろう。そして、それが自分事になることだって十二分に有り得るのだ。

「よし！じゃあ決まりだな。

先ずは鍛刀を数回試すが、まぁ可能性は低いだろう。誰が部隊に選ばれても良いように、気持ちの準備だけはしておいてくれ。」

お供します、と今日の近侍である長谷川が立ち上がる。時雨はそのまま鍛冶場に向かった。

「資材の数は如何致しますか？」

「んー......レア刀ではあるけど打刀だから、先ずは全部500で試そう。多くしたところで当たる気はしないからな。」

「仰せのままに。」