25.林さんの名案 ページ27
時は12月＿＿
冷たいコンクリートを踏み、私は学校へ向かう。
あれから薫の占ツク作品の人気は上々で、彼もだけど私もとても嬉しい。
それに、もうすぐ冬休みだし……
「あ」
私の歩みは止まった。
「薫、いつ退院できるのかしら……」
入院してからもう１ヶ月は経ったのではないか。
そういえば彼に何度か聞いたことはあった。いつ退院できるかって。
でも薫は「わからない」としか答えてくれなかったわ。
「クリスマスもお正月も、病院で迎えるのかしら……」
道の途中で一人小さく呟く。
すると後ろから弾んだ足音が聞こえてきた。
思わず振り返る。脳裏に薫の顔が浮かぶ。
「水沢さん！おはようー」
「林さん……おはよう」
天宮と一緒に体育委員をしている林さんだ。彼女とは時々雑談をする仲ではあった。
「どうしたの？こんな所で立ち止まって」
彼女は走りを止めたくないのか、足踏みをしながら首を傾げた。
「ああ、ちょっと考え事をしていたの」
「そっか、水沢さんでも思い悩むこと、あるんだね」
足踏みを止めて自分に納得させるように林さんは言った。
彼女の言葉に皮肉が一切ないことが私には分かっている。
「もしかして、速水くんのこと？」
「……え！？なんでそうなるのよ？」
悪戯っぽく笑う林さん、私は自分の耳が赤くなるのを感じた。
「天宮から聞いてるよ、ほぼ毎日速水くんのお見舞い行ってるんでしょ」
「ええ……でも、薫はまだ退院出来ないみたいで、クリスマスとかお正月とか寂しいだろうなって思っていたの」
「なるほどね！確かに病院でクリスマスは寂しいかもー」
そう答えてから林さんは腕を組む。
二人で肩を並べて学校に向かっているものの、校門の近くになっても林さんはずっと考えこんでいるようで何も話さない。
「あの、林さん……」
「思いついた！」
突然林さんは声を上げた。
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革ベルト
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諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - 水の犬。さん» ありがとうございます！これからも少しずつですが更新していくのでよろしくお願いします(o^−^o) (2016年5月6日 6時) (
レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - 初めまして。久しぶりに更新されてて嬉しかったです！ 更新、ゆっくりでもいいので頑張ってください(*･v･*)/ 無理はなさらずに。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 7c0259b150 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - himawariさん» そうなんですか!!嬉しいです！ありがとうございます(o^−^o) (2015年8月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!なんと私と誕生日一緒ですね!!びっくりしました!! (2015年8月18日 21時) (レス) id: faa47f7cf4 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - レイ@北欧領さん» ありがとうございます！ (2015年8月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：諸星夢月 | 作成日時：2015年8月14日 12時
