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22.伝説作者誕生 前編 ページ24

次の日の学校。


「水沢、なんだか楽しそうだな?」

「えっ、そう見えるかしら……?」

天宮が「ああ」と頷く。

昨日私は薫に占ツクの使い方を説明して、そして彼はこう言った。

「今晩、どんな小説を書くか考えてみるよ!」

あれから私は彼がどんな話を書くのかとても気になっていたのは事実だけど……顔に出ていたなんて、恥ずかしいわ……

「見つけたんだな、速水に退屈しのぎできるものを」

「退屈しのぎどころじゃないわ、とっても楽しいことよ!」

私が珍しく声を大きくしたので天宮は驚いていた。

「へぇー、水沢がそんなこと言うなんて珍しいなー、で、何だよ」

「それはね……」

__________________________

「そっか、天宮くんもびっくりだっただろうね!」

「ええ」

放課後すぐに私は薫の病室に行き、天宮との会話の内容を話した。

天宮は占ツクというものを知らなかったから、かなり興味津々だったわ。

「それで、どんな小説にするか、決めたの?」

つい私は前のめりになってしまう。

「……うん、ファンタジー物にしようと思うんだ」

顔を赤らめながら薫はぼそぼそと言った。

その様子に私は軽く吹き出す。

「ほらやっぱり笑うじゃないか……」

「ち、違うわよ!あまりにもモジモジしながら言うからつい……ファンタジー小説、とってもいいと思うわ!」

「……ほんとに?」

疑いの視線が私に向けられている。

「本当よ!」

数秒間の沈黙が流れ、薫がため息をつく。

「それなら、書いてみるよ……」

「さっそく1話目、書きましょう!私も協力するわ」

__________________________

タイトル、説明、そしてプロローグと1話目を入力し、その他の設定も手早く進めていく。

でも最後の入力欄で薫のキーボードを叩く手が止まった。

「作者名どうしよう……」

「もしかして薫、考えてなかったの?」

「うん……」

気まずそうに下を向く薫。

「あ、じゃあ私も一緒に考えるわ!」

「ありがとう……」

________________________

後編へつづく

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設定タグ:占いツクール , 消えた占ツクの伝説作者 , 諸星夢月   
作品ジャンル:その他, オリジナル作品
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諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - 水の犬。さん» ありがとうございます!これからも少しずつですが更新していくのでよろしくお願いします(o^−^o) (2016年5月6日 6時) (レス) id: 222891f609 (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - 初めまして。久しぶりに更新されてて嬉しかったです! 更新、ゆっくりでもいいので頑張ってください(*・v・*)/ 無理はなさらずに。 (2016年5月5日 22時) (レス) id: 7c0259b150 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - himawariさん» そうなんですか!!嬉しいです!ありがとうございます(o^−^o) (2015年8月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - お誕生日おめでとうございます!!なんと私と誕生日一緒ですね!!びっくりしました!! (2015年8月18日 21時) (レス) id: faa47f7cf4 (このIDを非表示/違反報告)
諸星夢月☆こみゅ行けません(プロフ) - レイ@北欧領さん» ありがとうございます! (2015年8月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 8479091d1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:諸星夢月 | 作成日時:2015年8月14日 12時

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