秀明でのテスト ページ14
「テスト始め！」
先生の合図が出たと同時にテストに書き込み始めた。
今は秀明でのテスト時間。
気持ちは重くてスッキリしない感じ。
でも、やるしかないんだ。
みんなの期待を裏切らないように頑張る！
やっぱり浜田中学よりは問題が難しい。
フレンドのみんなと一緒にやった範囲だけど、間違えてそうで怖いなぁ。
一通り書き終わり、何度も確認する。
うん、大丈夫そう！
チラッと時計を見ると、まだまだ時間が余っていたんだ。
今までやってきたけど、そんなこと一度もなかったのに……！
これがフレンドと一緒にやった力かな？
私は早めにテストを提出する。
「先生、終わったので帰ります。」
「もう終わったのか。早いな。帰っていいぞ。」
静かに秀明の玄関へ向かう。
誰も居なくて、辺りはシンとしている。
何故か虚しく思ったんだ。
帰ろうと秀明の扉を開いたら、雨が降っていた。
そういえばこの時間帯は雨が降るって、天気予報が言ってたな。
あぁ、テストの緊張感ですっかり忘れてた。
私は雨の中、全速力で走った。
本当は嫌だったけど、ずっとあそこに居るわけにもいかない。
秀明バッグを頭の上に乗せ、なるべく俯いて走る。
すると、ドン！と相手にぶつかった。
「すいません！急いでたので……」
慌てて謝ると、知っている声が聞こえたんだ。
「あれ、彩？」
自分の名前を呼ばれたことに驚きを感じ、顔を上げる。
すると、そこには、スラリと傘をさしている翔が居た。
どうしてここに翔が居るの？
「散歩の帰りだ、彩は秀明の帰りだよな。」
「うん、雨の中、散歩って寒くないの？」
「いや、散歩はついで。
彩に会えると思って歩いてたんだ。
まさか、本当に会えるなんて運命かもな。」
爽やかに笑う翔に頬を赤らめた。
運命って……翔ったら！
少し睨むと、翔は私を傘の中に入れてくれたんだ。
「彩、家まで送るよ。」
え……気持ちは嬉しいけど、迷惑じゃないかな？
「俺が好きで送りたいんだ。
だから、送らせろよ。」
そこまで言うなら……。
「お言葉に甘えて。」
ニコッと笑い、送ってもらった。
雨の日は、あんまり好きじゃないけど、今日の雨は好きかも。
秀明のテストの緊張なんて、あっという間に消えるほど楽しかったんだもの。
たまには雨もいいかもしれない……。
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あき@草売り大魔王(プロフ) - りんご🍎さん» コメントありがとうございますー！！！忍のかっこよさが伝わってくれて嬉しいです！！！ (2022年11月26日 23時) (
レス) id: e269879e16 (このIDを非表示/違反報告)
りんご🍎 - 忍かっこよすぎる最高！ (2022年11月23日 14時) (レス) @page5 id: db8ce53dbc (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - クッキーベルさん» いやいやいやいや、リメイクしても酷いわ() でも、頑張るぞい！(笑) (2020年5月13日 22時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
クッキーベル(プロフ) - 本当に素晴らしい作品だよ！ リメイクしないでもすごいのに…！ リメイクも頑張ってね！ あきふぁいとー！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: 456e770b4f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - シロンさん» ありがとうございます！！早速、明日か明後日あたりに更新したいと思います！！ (2019年12月20日 17時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時：2019年8月14日 23時
