本当の仲間は知っている

私の生活 ページ2

はじめてまして、立花 彩です。



私はクラスの女子数名から、暴力や暴言などの誹謗中傷を受けている。




その主犯が黒沢さんという人。

いじめられる理由は、可愛くも成績も良い訳じゃないのに、KZと居るからだって。



辛いけど我慢してる。

だって、今の私にはKZと家族が居るもん！

皆が居れば怖くない。





数多くの暴言暴力を受けてきた。

でも絶対に負けないんだから！




意気込んでいると、主犯の黒沢さんが甘ったるい声で話しかけてきた。

「立花さぁん、今日も同じところでね！」


私は少し睨み、静かに頷いた。



……同じところっていうのは、体育館裏のこと。

放課後にいつもそこで毎日やられるんだ。



時間が止まれば良いのに……なんていう私の願いは届かず、時間は過ぎていく。





放課後になると、体育館裏に向かった。





……さあ、地獄の始まりだ。


「ちょっと〜、立花さん〜来るの遅い〜。」

またもや甘ったるい声で話しかけてくる黒沢さん。



私にだって予定くらいあるし！

そう思ったけど、ここで言い返すともっと酷くなる。



必死に感情をコントロールしたんだ。



そして、素っ気なく答えた。

「ごめん。」



「まあ良いわ。そのかわり、今日はいつもの2倍ね！」

そう言い、黒沢さんはニッコリ笑った。

まるで、悪魔のように……ね。




このイジメは、他のクラスの人や先生は気付いてない。

……いや、悟られないようにしているんだ。




迷惑をかけたくないの。



「やっちゃいましょ！」

黒沢さんの取り巻きがそう言った瞬間、肩を思い切り押され、後ろに倒れる。




そして、ありとあらゆる暴言をはかれた。


「なんで、あんたみたいな奴がKZと居るのよ？」

「勉強も運動もあんまり出来ないし、可愛くもないのに！」

「意味分からないんだけど。」




うっ、痛いところ突かれるな。

事実、私はKZにつり合っていないんだ。



だから尚更辛い。



涙を堪えていると、黒沢さんが満足そうに笑った。

「さあ、今日はもうおしまい。」



やっと終わる喜びが胸に弾ける。

……でも、そんな喜び、一瞬で溶けたんだ。




黒沢さんが尻もちをついたままの私の肩に手を置いて、悪魔のように笑った。

「このあとが楽しみだわ。」



黒い瞳で見つめられ、目を離せない。

額から溢れる汗が頬を通った。





意味が分からない。


……でも、嫌な予感がするのはどうしてなの？

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