私の魔法は知っている (ページ30)

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禁断の魔法ページ30

～生まれ変わる前の立花目線～

立花「翔、どうする！？私たちでは、この魔王を倒せない！」

砂原「何かあいつに勝てる方法は無いのか！？」

方法って言われても……！

助けを求める？

って、戦争反対の私たちを助けてくれる天使とか、悪魔って居ないか。

どうしてこんなことに……。

戦争なんて……！

このままじゃ、私たちがやられる。

そうしたら、今度、戦争は終わりを告げない。

何か……。

魔王を封印でもいいから、止める方法は無いの？

しばらく考え込む。

そうしていると、浮かんだ。

魔王を止める方法を。

でも、この方法はあまりにも危険すぎる！

命をかけなければ……。

砂原「彩！その顔は何か浮かんだな！」

立花「浮かんだけど、かなり危険だよ！？それでもやる！？」

翔はニヤッと笑った。

砂原「危険な方がやってて燃えるだろ！」

意外すぎる言葉に腰が抜けた。

立花「命がかかってるんだけど、それでもやるのね！？」

翔はなんて言うだろうか。

さすがに嫌と言うだろうか。

それなら、それで仕方がない。

たった１つの命だもの。

でも、翔が言った答えは、私の思った答えとは違かった。

砂原「この戦争を命をかけてでも止めるって約束しただろ！」

翔は、笑った。

誰もが見惚れるほど。

そうか。

そうだよね。

もともと、ここに命をかけているんだ。

たとえ、自分の命が消えようとも、止めなければならない。

私のお父さんとお母さんがやってくれたように……。

私もこの戦争を止めなきゃ！

これ以上の犠牲を出さないためにも。

怖がってちゃダメだよね。

今救えるのは、私と翔だけなんだから。

私は決心を決めて話した。

立花「翔！禁断の魔法使わない！？」

翔は一瞬黙ったが、そのあとすぐ返事をした。

砂原「あぁ！やろう！」

禁断の魔法を使うということは、自分の命を捧げるようなもの。

魔力がなくなる可能性がある。

魔力がなくなると、死んでしまう。

それくらい大きな魔法。

禁断の魔法で、無理矢理封印するのだ。

でも、その魔法には2つの条件がいる。

1つめは、封印する相手より魔力が上である必要がある。

これに関しては、私と翔。

2人での魔力は、ギリギリ魔王より上だ。

2つめは、命を捧げるつもりの覚悟。

魔力と覚悟。

その2つがなければ、失敗してしまう。

私と翔は命をかけて、戦争を止めるんだ。

立花「翔、禁断の魔法、使うよ。」

砂原「あぁ。」

立花+砂原「禁断魔法。seal(シール)。」