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ASide

 ? 「・・・すよ。」

そんな誰かの声で目覚めた。視界は暗いけど。

 A 『ん、んう?』

いつの間にか、また体は横になっていた。
頭を動かしてみるが、先程のようなうるさい音は聞こえない。

 鴎外 「起きたかい?A君。」

嗚呼、今一番聞きたくない声の第一位。

 A 『嗚呼、森さんですか。単刀直入に聞きます。ボクを、殺さないんですか?』

今回はボクの単独犯だから、殺せば見せしめになりそうなものを。

 鴎外 「川下君の後を追いたいのかい?」

川下君?

 A 『川下君?誰ですか、その人。今回はボクの単独犯ですし、ボクより先に逃げた人なんていません。』

森さんの心臓の鳴りが早くなる。ボク、変なこと言ったかな。ま、此処で殺されても何の感情も抱かないし、もったいぶらずに早く殺してほしい。

 鴎外 「あ、ああ。確かにA君は一人で逃走をしようとした。でも、君は私たちの組織にとても必要な存在だったから生かした。だけどこれからは鈴のついた紐を足に巻いて、監 禁をさせてもらう。それでもいいよね?」

生かしたまま殺す気ですか。生き地獄?
いや、拒否権ないでしょ、ボク。

 A 『ええ。それに、選択肢はないのでしょう?どうせ死のうとしても大方兄ちゃんが止めに来るでしょうし、ボクがここで生きていること自体兄ちゃんが仕組んだことだと思いますけどね。』

 太宰 「ああ、そうだよ。Aは私のものだからね。けがをしたとしても、殺したり逃がしたりはしないさ。」

いたのか、兄ちゃん。

 A 『居るなら居ると言ってください、兄さん。』

 鴎外 「ところでA君、昨日のことを思い出せるかい?」

どうせ知ってるくせに。説明嫌いなんだよ。

 A 『はい。脱走を企てたボクは、四階から二階へ階段で降りました。仕組まれたことでしょうが、黒服が少なかったですね。すると兄さんと中也、紅葉姐さんが待ち伏せていて、黒服も多数。一か月前から計画がばれていたことがわかり、銃撃戦に。両足と、眉間ですかね。に、黒服の弾が当たり、耳元に大きな音が響いたのでボクは気絶。確か、窓には大きな赤い月が輝いていた気がします。・・・・・それより、先程から視界が暗いのですが。』



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川下は佳音の事です。

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「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年8月14日 12時

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