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そうして始まった職場体験。
当日の朝に駅に集合してから最終確認を受けてそれぞれの職場体験先に移動する。
Aもクラスメイト達といくつか言葉を交わしてから電車に乗りこみ、ヒーロー事務所『ジーニアス』へと向かったのだが……
「やぁ、君達が雄英高校からの生徒だね！待ってたよ」
8：2の特徴的な髪型で、特徴的なコスチュームを着た事務所所属のヒーローに迎えられたのだ。
………2人で。
なんと、ベストジーニストの元に職場体験に来たのはAだけではなく、あの爆豪も一緒だったのだ。
段々とクラスメイトが乗り換えなどで別々に別れていく中、少し遠くにいた爆豪とは何故か降りる駅も乗り換えの路線も最後まで一緒で……
始めは「あれ？」と思ったが、段々と「まさか……」と思いつつも職場体験先の最寄り駅に爆豪が降りるのを見た瞬間ようやく確信したのだ。
だからといって一緒に向かうほどの仲では無く、なんなら目が合う度に睨みつけられるAからしたら、まぁこっそり後ろをついて行くという方法しか取れず。
結局爆豪に一言も話しかけることなく事務所にたどり着いてしまった。
数時間前、Aは麗日と「今日終わったら電話しようね！」と約束をしたが、始まる前から話題が盛り沢山なのには笑いたくなった。
そして、出迎えたヒーローが『君達』と言ったことに爆豪は引っかかりを思えたのだろう。思い切りAの方に振り返ってきた。
その顔は中々見られないレアな顔だった……とだけ言っておこう。
だけど、ここから爆豪がどんな反応をするかはA組であれば誰でも察せられるため、Aはヒーローに向かって「よろしくお願いします」と頭を下げた。
このまま爆豪の相手をしていたら、中々先に進めないだろうと踏んでのことだ。
「じゃあ早速だけど案内するね！」と言われてそのままヒーローについて行く。
歩く時は爆豪の後ろを歩くようにしたので、途中で何かあったりとかは特に無かった。
……なんでこんなに気を使ってるんだろう……と思わなくもないけど。
「正直、君の事は好きじゃない」
そして、案内された先にいたベストジーニストに、開口一番でこう言われた。
……爆豪が。
Aは見事なまでに存在をスルーされたのだった。
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鬼龍炎(プロフ) - 続き楽しみにしてます！展開が楽しみです！ (2020年11月12日 1時) (
レス) id: 7c87da37ca (このIDを非表示/違反報告)
マキャベリ - 楽しみにしてます！面白かったです！ (2020年11月2日 14時) (レス) id: 303ab2eb20 (このIDを非表示/違反報告)
nightmare - 見てて、楽しかったです。これからも更新を楽しみに待ってます！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 97bb721bbe (このIDを非表示/違反報告)
ママリりすす(プロフ) - ありがとうございました (2020年10月24日 1時) (レス) id: ec99ffd70c (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 展開面白かったです！これからも更新楽しみに待ってます！！ (2020年10月19日 18時) (レス) id: 0a962740d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月19日 12時
