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さて、1組目が終わったところで2組目が呼ばれた。Aは2組目だったので、オールマイトの指示に従い移動する。
2組目のメンバーは、A、耳郎、葉隠、切島、上鳴と、先程の機動力があるメンバーとは違い基本的に自力で走ることになりそうだ。
全員がそれぞれ離れた位置からスタートすることになるが……ここでひとつ、Aにアイディアが降りてきた。
そもそもこのレース……走る必要無くね？と。
Aが右を向けば、だいぶ離れているが、確かに切島が見える。
つまり、始まった瞬間なら確実に個性が使えるのだ。
にやり、と思わず悪い笑みを浮かべた所でオールマイトの救難信号が届いた。
「リボン！」
Aが呟くと、地面のところから白とピンク、水色と淡いカラーのリボンのようなものが出てくる。
ちなみにこれは、体育祭の騎馬戦で使用した黒い手の色を変えたものである。職場体験でベストジーニストから「もっと女の子らしいものにしたらどうだ？」と言われたのだ。遠回しにそれでは怖いからやめろということである。
お察しの通り、個性の発動に成功していた。
リボンの上にAが乗ると、リボンがAを真上に放り投げるように持ち上げた。先程の戦闘から、上を行く方が有利と判断したからだ。
入り組んだパイプのさらに上に自身を飛ばし、何も周りに邪魔なものがない位置からAは目を凝らしてオールマイトを探す。
「いた」
見つけた。確かにオールマイトは小さな旗を降って演習場のいちばん高いところにいた。
しかし、そのオールマイトがいる場所よりもAのいる場所の方が高い。
そこからAはオールマイトを対象に個性を発動させなおし、リボンを巨大な滑り台のように作り直し、一気に滑ってオールマイトの元にたどり着いた。
「オールマイト、助けに来ました」
「1位おめでとう、吉澤少女！現時点で最速記録だ！それにしても……今何をしたんだい？滑り台のように滑ってきたのは分かるのだが……」
「あのリボンのようなもので体を持ち上げ、オールマイトを見つけて、そこからはご覧になった通りです」
「………相変わらず、君の個性は規格外だけど、それ以上に吉澤少女の発想力が凄いね」
「ありがとうございます」
ちなみに、滑り台の滑るスピードが速すぎてめちゃくちゃビビりながら滑っていたAの姿はバッチリと映像に記録されていた。
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鬼龍炎(プロフ) - 続き楽しみにしてます！展開が楽しみです！ (2020年11月12日 1時) (
レス) id: 7c87da37ca (このIDを非表示/違反報告)
マキャベリ - 楽しみにしてます！面白かったです！ (2020年11月2日 14時) (レス) id: 303ab2eb20 (このIDを非表示/違反報告)
nightmare - 見てて、楽しかったです。これからも更新を楽しみに待ってます！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 97bb721bbe (このIDを非表示/違反報告)
ママリりすす(プロフ) - ありがとうございました (2020年10月24日 1時) (レス) id: ec99ffd70c (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 展開面白かったです！これからも更新楽しみに待ってます！！ (2020年10月19日 18時) (レス) id: 0a962740d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月19日 12時
