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Aは轟に何をしたのか、気になったが聞けずに結局モヤモヤしたまま時間は過ぎていった。
ただ、轟といるととても良い事があることに気がついた。
他の人から、まっっっったく！！！！声をかけられないのだ。
これに気がついたAはテンションぶち上げた。何せ明らかに雄英高校の最寄り駅で待ち伏せしていた人達にすらスルーされたのだ。
もうこれから轟に合わせて朝電車乗ろうかな……とAは本気で考えてしまった。
一応いつもどの辺の時間の電車に乗るか聞いたあたり、本気度が高い。
轟も「あんま声掛けられなくなったな」っていってたから大丈夫だろう。勝手にAがそう思っているだけだが。
クラスに着くと、どうやら既にいたクラスメイトも多くの人に声をかけてもらったらしい。
「来る途中、めっちゃ話しかけられた！」
「俺も写真撮られた」
「私もー！ ジロジロ見られて恥ずかしかったー」
どこか嬉しそうな感情が滲み出ていたのを聞いて、Aは1人だけ「え、凄い……」と思っていた。
あんなに朝囲まれるように人が集まってきた状態で、そんなふうに思えるなんて流石はヒーロー志望といったところか。
「と・こ・ろ・で！！！
吉澤はどのくらい声をかけられたの？やっぱめっちゃ沢山の人に話しかけられた？！」
「そうだね、ありがたいことに」
「そりゃ、Aちゃんと轟くんはそうでしょ！今日までのテレビ、1年ステージではほぼ2人の試合シーンしか流れなかったし！」
「アリスくんも〜、やっぱ声かけられたんだろ？」
「？俺はアリスって名前じゃねぇ」
「嘘だろ轟」
まさか準決勝効果で自分のあだ名として『アリスくん』と呼ばれていることに気付いていなかった轟からの変化球に上鳴が真顔で突っ込んでいた。
流石にAも、自身のあだ名で『ハートちゃん』と付けられていたのは知っている。
「なぁ、吉澤……」
「峰田くん？どうかした？」
「吉澤って、幻覚で人魚姫とかも出せるのかっ？！出せるよなっ？！オイラに見せてくれぇ！！！！」
「！何抜けがけしてんだよ峰田！吉澤、俺も見せてくれ！！！」
「………そういえば、2人にはまだ、チア服の恨み、返してなかったね……」
「「え？！」」
「いいよ、私が再現出来るものなら、だけど」
「ちょ、ちょっと待った…ギャーーー！？！？なんだこれ？！？！」
「魚にムダ毛ボーボーの手足が生えて網タイツ履いてるーーーー？！？！」
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
