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「おめでとう、吉澤少女」
「ありがとうございます」
まずは3位から。第1試合で惜しくも敗れてしまったAから授与される。
「君の個性……きっと多くの人の心に残るだろう。あんなサプライズが待っているとは、こちらも本当に驚いたものだ！今日、君と轟少年の試合を直接見る事が出来た、これほど幸せなことは無いだろう」
「………ありがとうございます」
赤金色のメダルを首からさげて、オールマイトのハグを受け入れる。
『幻覚』という個性のイメージを変えたくて挑んだ雄英体育祭。オールマイトからの言葉は、Aにとって本当に嬉しいものだった。
レーヴを知っている人が、1人でも多く私が出た試合を見てもらえますように。
それで、少しでも幻覚のイメージが、良い方向に変わりますように。
「さァ！！今回は彼らだった！！しかし、皆さん！この場にいる誰もが"ここ"に立つ可能性はあった！！ご覧いただいた通りだ！競い！高め合い！さらに先へと、登っていくその姿！！次代のヒーローは、確実にその芽を伸ばしている！！
それでは皆さんご唱和下さい！！せーの！！」
オールマイトは生徒達を見渡し、それから観衆を振り返り、笑顔で言葉を促す。
生徒も観客も、このスタジアムにいた誰もが(1部例外はいるものの)一斉に大きな声で天高く届くように叫んだ。
「プルスウ「お疲れさまでした！！！！」えええ！！？？」
し、締まらない……
オールマイトに対しての大ブーイングの中、結局なし崩しに雄英体育祭は終了した。
「おつかれっつうことで、明日明後日は休校だ」
「！！」
あれからスタジアムから退場した後、Aは女子更衣室にてようやく制服に着替え、教室に戻ってきた。
一応歩けるくらいには回復したが、今すぐ帰りたい気持ちを抑えつつ、帰りのホームルームを聞く。
「プロからの指名等をこっちでまとめて休み明けに発表する。ドキドキしながらしっかり休んでおけ」
そうだ、プロヒーローからの指名。
アピールはしっかり出来たはず。Aも他のクラスメイトと同じように少しだけドキドキしながらも、楽しみにしていた。
……ただ、今日はとにかくもう寝てしまいたい。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
