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「吉澤さん、こちらにいらっしゃいましたか」
「うわ、何この量……吉澤、アンタこれ全部食べるつもりで……？」
「違うよ。遅れて食堂に行ったら混んでて、出店の方に行ったら、私だって気付いた観客の色んな人から差し入れで貰ったの。でも全部食べきれないから、良かったらつまんでくれると嬉しい」
「まぁ！後で頂きますね。それで吉澤さん、お話があるのですが……」
「勿論聞くよ、何かあった？」
「それが、午後は女子全員で応援合戦しなきゃいけないそうですわ」
「相澤先生からの言伝だって、上鳴と峰田が言ってた」
それ、嘘じゃないの？？？
言ってきたのが飯田とかならまだしも、上鳴と峰田が言ってきたという所で怪しさが半端ない。
むしろ騙そうとしていると言われた方がしっくりくるのだが……
「えっと、その、衣装は……？」
「私が創りますわ」
「とりあえず、吉澤も片付けたら女子更衣室に来て欲しい」
「わ、わかった」
だが、本当に着替えるとなると時間が無いため、耳郎の言葉に思わずAは頷いてしまった。
昼休み終了後、再び生徒や観客達は会場に集まり始める。
最終種目発表の前に、予選落ちした生徒でも活躍出来る、全員参加のレクリエーション種目が用意されている。そのため、休憩して体力を回復した生徒たちがゾロゾロとスタジアムに戻ってきた。
『本場からチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……ん？アリャ？』
『なーにやってんだ……』
『どーした、A組！？』
うん、案の定上鳴と峰田の嘘だったらしい。
相澤先生の呆れたような声を聞き、Aは主犯の2人にヒーロー科として抱いてはいけない感情を向けてしまいそうになった。
「峰田さん、上鳴さん！！騙しましたわね！？」
八百万の悲痛な叫びが聞こえてくる。
露出の多いチアガール衣装をきたA組女子7人をカメラが映した。冷めた表情のAも当然映っている。
A組女子は綺麗な子も可愛い子も多く、さらには皆スタイルも良いので、テレビの映り的には映えるんだろうな……とAは考えていた。
案の定、どこからか歓声のようなものまで聞こえる。その声が明らかに低い時点でお察しだ。
「てかこれ、八百万さんの隣とか公開処刑過ぎる……」
「アンタの隣に並んでいる私も公開処刑なんですけど？！」
何故か耳郎に怒られてしまった。理不尽。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
