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『予想外にも吉澤が奮闘!!!腹や足と言った低い位置を狙い続けるーーー!!!』
『ガードしにくいところを重点的に狙っている。よく考えられてるな』
残念ながら母親からの受け売りだ。
先程の遠距離からの大技よりはかなり地味な絵面になっているだろうと思っているのだが、それでも観客の熱狂が伝わってくる。
「見かけによらず男前か?!」
「女性ってここまでかっこいいのかよ!?」
でももう無理、正直キツい。
まさか個性限界よりも先に体力が着きそうなんだけど。
一旦離れたいが、それを轟がさせてくれない。
離脱しようとすると一気に距離を詰めてくるから、なかなかタイミングが掴めない。
どうしよう。どうすればいい。
轟から飛んでくる攻撃を交わしながらも、頭の中でどんどん焦りが出てくる。
……よし、腹を括ろう。
『ここでついに吉澤が個性を使用!轟に光の目潰しだぁ!!!』
A自身が光で目がやられないようにと顔を逸らしながらその場を離れる。
これで一旦距離が空いたから、また遠距離攻撃を………
『ここで轟勝負に出るか?!目を塞いでいるにも関わらず氷結を繰り出す!!!ステージ半分を凍らせる程の大氷結だーーーー!!!!』
このタイミングで決めにかかってきたのか!?
目の前に迫る氷結、轟が瀬呂相手に使ったのよりは大きくないが、それでもこの氷結をどうにかする案がすぐには思いつかなかった。
炎……じゃ、時間的に間に合わない。というか、もうほぼ全ての攻撃じゃ間に合わない。
このまま押し出されて終わる……?と終わりを覚悟した時、ふと以前母親が言っていたことを思い出した。
───「ねぇ、お母さん。お母さんは色んな幻覚が使えるけど、いざってときの十八番のようなものは無いの?」
───「勿論あるに決まってるじゃない!もうダメだなって思った時に使う、お決まりの技があるのよ」
───「そんなものあるの?全然知らなかった」
───「Aも、これを覚えていたら土壇場で立て直すことが出来るだろうから、覚えておいてね」
───「うん!」
いつの記憶だろうか、ぼんやりとしか覚えていないから……小学校低学年くらいだろうか。もしかしたら小学校入学前かもしれない。
Aの後ろ、白線ギリギリに透明な壁を出す。そして大氷結が迫ってきて、押しつぶされるーーーーー
……そして、目の前から氷結が消えた。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです!お気に入りもありがとうございます! (2020年10月19日 12時) (レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました!!戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……!お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください!! (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2020年10月14日 7時