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轟相手に守りの姿勢ではダメだ。
元々の身体能力的にいえば、どう考えても勝てる相手ではない。
それに、氷と炎どちらも使う轟には個性のデメリットがほとんど無いのに対して、Aは使用回数が限られている。
……でも、何となくわかった。
恐らく轟は、炎と氷を同時に出すことはまだ出来ない。そして、炎はまだコントロールに慣れていない！
つまり、炎を出した後が1番の攻め時ということになる。
『ここで吉澤、腕から光線のようなものを出すうぅー！！！お前そんなことも出来るのかぁ！？』
腕から強力な光線を轟相手に放つ。虹色に光り輝く光線なんて、めっちゃアピールしてるな、なんて考えてしまった。
轟は咄嗟に氷結を出すが、反応が遅れた。Aの出した光線が氷結を砕いた。だけどこのまま場外へ押し出そうにも、警戒している轟は背後に氷の壁を作り出している。
ならば……！と青白い光球を轟の立っている地面辺りに撃ち放つ。
あれなら確実に後ろの氷結も吹き飛ばせる。そのまま場外に……！
『ここで轟、吉澤の放った爆発を利用して一気に近付く！！ここから接近戦に持ち込む気か？！』
「……？！マジか……！」
まぁそう簡単には行くはずもなく、むしろその爆発の威力を利用されて一気にこちらに向かって飛んできた。
そのままお腹狙って繰り出されるパンチを既のところで交わす。
『轟、吉澤に隙を与えずに猛攻！！！吉澤はこのラッシュを回避するしかないのか！？』
『吉澤よりも轟の方がしっかり動けている。近接戦においては轟が有利か』
ですよねー！！！！知ってた！！！！！
どうせAは個性把握テスト下から数えた方が早い。基礎的な部分では轟とは大分大きな差があるのだ。
だけど、反撃できないわけじゃない。
『おおっとぉ？！ここで吉澤、蹴りで轟の顔面スレスレを狙う？！しかも……なんだ？両足が光っているような……』
『なるほど、個性を使って差を埋めようとしたのか』
ずばり、相澤先生に当てられてしまった。
拳と蹴りでは、やはり蹴りの方が威力は出る。だからこそ近接戦では足を使えとよく言われていた。
なるべく攻撃を低く、低く、低く。
身長差が15cm近くあるから、その点では有利だ。
狙うは相手の下半身を、重点的に。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
