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何だか良い雰囲気になった気がした時、勢いよく控え室の扉が開かれた。
「轟くん！いるかい？！」
「え、はい」
「良かった…無事だったのkって！吉澤さん？！君もここにいたのか？！」
「あ、はい、少し轟くんと話し込んでいて……」
入ってきたのはセメントスだった。それも何故か大慌てで入ってきたのだから、Aは轟と共に？？？と困惑してしまった。
「轟くん、吉澤さん共に発見しました！」と何処かに報告しているが、セメントスは確かステージ修復担当だからこんな所にいるのはおかしいんじゃ……？
そう思ったAだったが、視線を動かしてテレビを見て目を見開く。そのまま時計を見て時間を確認した。
……やばい、準決勝第1試合、既に始まっている時間だ。
正確に言えばあと数分までにステージにいれば失格にはならないのだから、明らかに時間を5分以上も過ぎてしまっていた。
「まさか……」とAは恐る恐るセメントスの方に顔を向ける。しかし現実は非常だった。
「もう準決勝始まっているよ」
「「！？」」
「1人来ないならともかく、2人とも来なかったから、慌てて探しに来たんだよ」
「すっ、すみません！ご迷惑をお掛けしました！！！」
慌ててAはセメントスに対して頭を下げる。横で轟も同じく頭を下げていた。
聞こえてくるプレゼントマイクの実況が、明らかに時間の引き伸ばしのためで、本当に申し訳なく感じる。
「いやいいんだ、一応まだ時間内だしね。本当に何も無くて良かったよ。さぁ、早くステージに！」
「はい」
「はい！」
セメントスの言葉を聞いたあと、Aは轟と共に控え室を飛び出した。特にA側の登場の出入口はここから回っていかなければならないので、轟以上に急がないと行けない。
「あれ？！轟くん、私こっちの出入口からじゃないんだけど！？」
「出入口なんて何処も同じだろ？！」
「いや確かにそうかもしれないけど…！！！」
Aが遠い出入口に向かおうとしたのを轟が腕を掴むことで止めた。確かに時間短縮で言えば2人で近い方に向かうのが良いけど、これなんか言われないかな……
だがこのまま足を止める訳にもいかず、結局Aは轟と同じ出入口からステージに向かって走った。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
