第六話 不要 ページ8
私の頭の中にはユウの言葉が残っていた。
“これで人気になれるとでも思ってるの?”
人気?そんなの欲しくないない。
別に、左程好かれたい訳でも無い。
むしろこっちからすれば人気者になりたいユウの気持ちが分からない。
人気者になって良い事なんて私は無いと思うけど。
同情で買った人気ならなおさらだね。
そんな下らない自論を並べていたら、いつの間にか鏡舎にたどり着いていた。
私は、ユウと同じくどこの寮にも属していない。
かといって、オンボロ寮に住んでいる訳でもない。
じゃあ、私の寮はどんな所か。
外見は普通の寮。
けれど中はどうでしょう、壁にはぎっしりと大量の本が並んでいる。
その量は図書室にある本の量の倍以上らしい。
因みに私はここにある本を一度たりとも読んだ事は無い。
興味が根本から無いから。
たまに誰かが本を借りに来る。
図書室に無い資料なんかもたくさんあるみたいだから。
と、丁度その“誰かが”寮の戸を叩いている。
無駄に広い玄関を通り、ドアを開ける。
「A、この間借りた資料を返しに来た」
ドアを開けるとそこには、ハーツラビュル寮の寮長、リドル・ローズハートが。
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Yukimi(プロフ) - 優ちゃんも夢主ちゃんも夜森さんが考えなければ産まれなかった存在だから、操られてたんじゃなくて、夜森さんが考えた夢主ちゃんが本当の夢主ちゃんたちなのかなって。ごめんなさい、なんか意味分からんくなりましたね、3つめのコメント失礼しました (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 優ちゃん、辛いなあ。性格って環境で変わっちゃいますよね。愛されたいよね、いじめられっ子なんて尚更、何処かで優ちゃん幸せになって.... (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 何もかもが好きすぎた作品でした。最後に色々と考えさせられてもう、ほんと、好きです。小説の良さを言いたいけど語彙力が無くて言えない私を殴りたい。自分忘れっぽいののか面白い小説読んでも忘れちゃうタイプなんです、この小説だけは忘れたくない... (2月29日 3時) (レス) @page47 id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - ずっと読みながらにやにやしてしまう僕はどれだけ性格悪いのだろう...((もう、言葉が出ないくらいしっくりきました…!くひひって笑い方いいな...((( (2023年3月7日 18時) (レス) @page49 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - こうゆうのが読みたかったんですこういうのが!!!!!!!!! (2023年2月22日 2時) (レス) @page47 id: 447cc165c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜守 | 作成日時:2020年8月6日 18時