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第十二話 恐怖 ページ14

(エースside)




「うわぁぁぁぁ!」


いつもみたいにユウとデュースと話しながら歩いてたら何処からか叫び声が聞こえた。


「叫び声…?」


「あっちの方だ」


デュースが指した先は旧体育館倉庫が並んでる場所。


「今は使ってないらしいのに」


ぼやきながら走って悲鳴の聞こえた倉庫の方へ向った。


「ユウは危ないかもしれないから来なくても…」


しかしユウは首を横に振った。


「ううん、私も行くよ!」


ってことで三人で行くことになった。


「うわぁぁ、やめてくれ、お願いだ!」


「謝るから…!」


近くから誰かの声が聞こえた。


「そこの倉庫じゃね?」


いじめにしては何か様子が変にも思えるけど…。


「大丈夫か!?」


デュースがそう言いながら倉庫の扉を勢いよく開ける。


何となく違和感を抱きながら倉庫に入ると、そこにはAが居た。


Aの足元には何もしていないのに泣きながらのた打ち回っている生徒が三人。


「A……ちゃん…?」


ユウが細い声で言うと、Aはゆっくり振り返った。


『…どうかした?』


その満面の笑顔で、初めてAを不気味だと思った。


「“どうかした”って…」


『くふふっ。ありがとう、楽しかったよ。ねぇ、ユウちゃん?』


Aのその光のない目は真っ直ぐにユウを見ていた。

第十三話 種明かし→←第十一話 ラッキーデー



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Yukimi(プロフ) - 優ちゃんも夢主ちゃんも夜森さんが考えなければ産まれなかった存在だから、操られてたんじゃなくて、夜森さんが考えた夢主ちゃんが本当の夢主ちゃんたちなのかなって。ごめんなさい、なんか意味分からんくなりましたね、3つめのコメント失礼しました (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 優ちゃん、辛いなあ。性格って環境で変わっちゃいますよね。愛されたいよね、いじめられっ子なんて尚更、何処かで優ちゃん幸せになって.... (2月29日 4時) (レス) id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
Yukimi(プロフ) - 何もかもが好きすぎた作品でした。最後に色々と考えさせられてもう、ほんと、好きです。小説の良さを言いたいけど語彙力が無くて言えない私を殴りたい。自分忘れっぽいののか面白い小説読んでも忘れちゃうタイプなんです、この小説だけは忘れたくない... (2月29日 3時) (レス) @page47 id: 19b20bd6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫狗 - ずっと読みながらにやにやしてしまう僕はどれだけ性格悪いのだろう...((もう、言葉が出ないくらいしっくりきました…!くひひって笑い方いいな...((( (2023年3月7日 18時) (レス) @page49 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - こうゆうのが読みたかったんですこういうのが!!!!!!!!! (2023年2月22日 2時) (レス) @page47 id: 447cc165c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜守 | 作成日時:2020年8月6日 18時

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