煌めく君に恋をした

No,1 ページ4

Aside
『……………俺これから急いで行かなきゃなんだけど電話なんかしてきてなんの用？カイザー』

カイザー《冷たい事言うなよ、“ダーリン”》

『お前を“ハニー”にしたつもりないんだけど』

電話の向こうでカイザーはケラケラ笑っている。

カイザー《本当に日本のチームに入るのか？》

やっぱりそれが本音か。

『入るってより少し小突いてやるだけだよ。仕事が終わればギリシャに帰る』

？？《カイザー、誰と話している。練習時間だ》

『その声はノアだな？』

ノア《お前か、A…………日本の配下になったとニュースになっていたがあれは事実だったか》

ノアは心底つまらない様な口調で俺に問いかける。

『いいや、配下に下ったってよりは少し小突いてやろうって思ってるだけ』

モニターにノアとカイザーが写る。

カイザー《なんだ、着替え中だったのかよ》

『だから言ったろ、急いで行かなきゃいけないって』

クローゼットの扉を開けて身軽そうな服を選ぶ。

ノア《前あった時よりも腰が細いぞ。しっかり食事は取っているんだろうな》

『お生憎様、君達トップ5が勝手に俺の食事メニューまで作ってくれたおかげでシェフが頑張っちゃってるよ』

ドイツ(ノア)だけじゃない、イングランド(クリス)、スペイン(ラヴィーニョ)、イタリア(マルク)、フランス(ロキ)に至るまで全員の監修の元食事のメニューが組まれる。

ぶっちゃけ言ったら、いい迷惑である。

『君らからすりゃ俺の体なんて底辺の底辺だろうけどさ、これでも一応No，1だからさ。もう並大抵の事じゃ靡かないよ』

もうあんな思いしない。

二度としたくない。

仲間に裏切られるくらいならいっその事俺が壊せばいい。

ノア《さすが“破壊王”だな》

『待ってなよ、“ハニー”ちゃん達。俺がお前らの心臓(体)をぶち抜いて(ぶち壊して)やるからさ』

ニヤッと笑って見せると2人は顔を赤らめながら笑っていた。

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