ポム ページ4
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それから通学途中に昼ごはんを買いに来た
ウヌの同級生が窓ガラスの外に目をやりながら
春キャベツとチキンのサラダサンドを
ぽんとカウンターに置いた。
「今の人、オンニのこと
好きなんじゃない？」
『どうしてそう思うの』
「毎日のように来てるから」
『君だって毎日来てるでしょう』
「それはここのパンが
好きだからです」
『あの人もそうだよ』
「そうですかね〜
おまけに誰かに似てる気がする…」
彼女はそう言うと眉間に皺を寄せて
スクールバッグからカカオフレンズの
小さなお財布を出してお札をカルトンに置く。
『そう言えば
またウヌと同じクラスなんだってね』
「ああ、はい」
『三年連続なんて運命かもよ』
｢え？｣と顔に書くと
ぽつぽつと言葉の意味を理解して
みるみる紅潮していく顔。
それはまるで林檎のようで、
デザートにアップルパイを
悪戯っぽくサービスしてあげた。
ぼーっとしている彼女の手にお釣りを
しっかり握らせて扉の外まで背中を押す。
『ほら、遅刻しちゃうよ』
｢
我に返ったように慌てて路地を抜けて行った。
途中振り返って｢行ってきまーす！｣と
手を振った彼女は完全に恋する乙女だ。
私は君の恋を応援したい。
そう思って手を力強く振り返した。
〆
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あんず(プロフ) - なんか憧れるパン屋さんで、すごい行きたくなりました！、 (2018年6月2日 0時) (
レス) id: c19e297b48 (このIDを非表示/違反報告)
Eill Rie(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。メルさんの小さなパン屋さん、実際にあったら行ってみたいものです^^ (2018年5月21日 12時) (レス) id: 3073d54efc (このIDを非表示/違反報告)
早苗 - 名刺とお店の絵凄く可愛いです！！こんなお店があったら毎日行きたいですw (2018年5月12日 13時) (レス) id: 9d45fbd028 (このIDを非表示/違反報告)
早苗 - とても面白い作品で大好きです。これからも応援してます！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 9d45fbd028 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年4月29日 21時
