８０ ページ31
.
「A、出掛けよっ！」
「は？！」
あれから変わらない毎日を過ごしていると
休みの日の朝っぱらから私の部屋にやってきた裕太。
朝早いっていうのに
珍しく髪も服もお出かけモードになってる。
「あれ？今日裕太休み？」
「そうだよ！この前言ったじゃん！」
「そうだっけ……？」
寝起きで頭が回らない。
まだ今起きたばっかだし、スッピンパジャマでベッドの上だし。
「もう少し寝かせてよ……」
「だめ！今日はデートするんだから」
「何よそれ、今聞いたし」
「そりゃそうだよ、サプライズだもん」
「・・・」
そこサプライズにする必要あるんだろうか。
デートなんて事前に決めといてほしい……、
っていうか、デートって付き合ってるわけでもないのに？
ツッコミどころが多すぎて
また倒れるようにベッドに横になった。
「おーきーてー」
「眠いのー」
「じゃあ一緒に寝ちゃうからな〜」
バサッと布団を剥ぎ取られたと思ったら
そのまま隣に潜り込んでくる裕太。
その行動にギョッとする間もなく
ぴったり私にくっつくように擦り寄ってきた。
「ちょっ、何してんのっ」
「Aが起きないから」
「わ、わかった、起きるからっ！」
胸元に擦り寄ってくる裕太に
慌てて押し返すけど、平然と離れもしない。
「いい匂いする〜ふわふわ〜」
「ま、まじで、やめてって、」
「おっぱ いでかくなったね」
「はぁ？！？！///」
いひっ、てとろける笑顔を見せながら顔を上げた裕太。
その頬をペちっと叩いて
無理やりに起き上がる。
「ばっか！もうっ！！」
「じゃあ早く起きてよ」
「なによ、自分はいつも休みの日は部屋にこもってゲームばっかのくせにっ」
「でも変わろうと思ったんだもん、Aの為にも。
それにちょっと今日話があってさ」
「話？」
私のために変わろうと思った、ってのもちょっとドキッとしたけど
この前宮っちと電話で話した”玉から聞いた？”って言葉と、あの焦りようを思い出して胸がざわついた。
「……ま、話はあとで。
とりあえず準備して！行くよ！」
「はいはい……、」
背中を押されるように部屋をあとにして
待ってる裕太の為にも、少し急ぎ気味でシャワーを浴びて身支度を整えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつみゆ(プロフ) - このみさん» ごめんなさい、裕太を傷付けてしまって…。裕太も幸せになれるようになるべく書いていきますねぇ（；_；） (2021年5月29日 19時) (
レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 裕太 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ですよね、ごめんなさい（；_；）笑 私ですらも内容全く忘れてて読み直しました！笑 あんまり自分の話を読み返すことってないんですけど、すっかり昔のことすぎて(￣▽￣;)あと少しで移行になってしまうのでまたよろしかったら遊びに来てください♪ (2021年5月28日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうすけ(プロフ) - お話読み返してました(笑) 前の更新からこんなに経ってたとは。。続き楽しみにしてます！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: daa492e006 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - めめめさん» せっかく見つけてくださったのにお返事めちゃくちゃ遅れてしまってごめんなさい！泣 もううさすがにお話忘れちゃいましたよね(￣▽￣;)出来れば完結に向けてまた更新していこうと思ってるのでまた遊びに来て下されば嬉しいです♪ (2021年5月27日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2019年5月7日 18時
