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「あ、北山くん。噂をすれば」
「え、なんの噂?」
「北山くんは長身イケメンが好きだよね、って話」
「はぁ?なんだよそれ」
「あれ?違った?」
「違ぇわ!」
なんなんだよそれ、って呆れながら
裕太に目を向け、ペコッと頭を下げた。
「玉森さんも、忙しいのにわざわざ来てくれてすんません」
「いや、めでたいことだし来れて良かったよ。
おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「・・・」
なんだか重苦しいな、雰囲気が。
二人の間に挟まれて、なぜかこっちがハラハラ。
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「北山くん、可愛いっすよね」
「「え?」」
重苦しさから一変、急なその裕太の一言に
北山くんだけじゃなく私まで思わず声が出た。
「ちっこくて、おもちゃみたいで。
だから小学校でも人気者な先生になれると思う」
「……それって褒めてんの?」
「え?うん」
キョトンとしてる裕太に、眉間にシワが寄る北山くん。
それが可笑しくて思わず吹き出すように笑っちゃうと
何がおかしいんだ、ってプリプリしてる。
「あはは、ごめんごめん」
「なんだよ、もう…」
「でもほんとおめでと。
きっと北山くんならいい先生になれるよっ」
「うん、俺Aちゃんのために頑張って─、
「あー、北山くんっ、これ!これ食べる?」
「むぐっ、」
急にずいっと私たちの間に入ってきた裕太。
せっかく盛り付けてあげた唐揚げを無理やり北山くんの口に詰め込んだ。
「ちょっと二人で話そっか、男同士、ねっ」
「ん?」
「ほら、俺が人生の先輩として色々教えてあげよう」
「んぅ?!?!」
いらんわっ!って北山くんの心の声が聞こえてくる……、
けど、裕太が誰かと仲良くしようなんて珍しすぎる現象で
北山くんも何だかんだでちょっと嬉しそうだし
お手洗いを理由に私はその場を離れた。
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はちみつみゆ(プロフ) - このみさん» ごめんなさい、裕太を傷付けてしまって…。裕太も幸せになれるようになるべく書いていきますねぇ(;_;) (2021年5月29日 19時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 裕太 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ですよね、ごめんなさい(;_;)笑 私ですらも内容全く忘れてて読み直しました!笑 あんまり自分の話を読み返すことってないんですけど、すっかり昔のことすぎて( ̄▽ ̄;)あと少しで移行になってしまうのでまたよろしかったら遊びに来てください♪ (2021年5月28日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうすけ(プロフ) - お話読み返してました(笑) 前の更新からこんなに経ってたとは。。続き楽しみにしてます! (2021年5月27日 22時) (レス) id: daa492e006 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - めめめさん» せっかく見つけてくださったのにお返事めちゃくちゃ遅れてしまってごめんなさい!泣 もううさすがにお話忘れちゃいましたよね( ̄▽ ̄;)出来れば完結に向けてまた更新していこうと思ってるのでまた遊びに来て下されば嬉しいです♪ (2021年5月27日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年5月7日 18時