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「おはよ、Aちゃん」
耳元で聞こえたその声に
夢の中から引きずり出されて、ゆっくり目を開けると
目の前にドアップで北山くんの顔。
「…………え、」
一瞬思考が停止して
その間にも体の感覚が北山くんを感じてることに気付いた。
なぜにこんなにくっついて寝てるんだっけ………、
「っぎゃぁぁぁあっ!!///」
「ぬわっ、なんだようるせ〜」
「なななな、なんでっっ?!?!」
顔をしかめた北山くんを横目に慌てて起き上がろうとすると
片手で腰元を抑えられて、起き上がれず至近距離で視線が合わさった。
「どう?体調」
「ど、どうって……っ、」
正直体調とかよく分かんないくらい
この突然の状況に混乱しかないんだけど!!
どこに手を添えてんのよ、
や、やだ、お腹のお肉が!!
「俺だいぶ良くなったけど
Aちゃんまだ熱ぃね」
「う、うん?!そ、そうっ?!」
動揺しかない私を気にすることもなく
ピトッ、ておでことおでこを不意に合わせられて
唇が触れるまで数センチ。
「?!?!」
「うん、やっぱまだ熱ぃな」
朝独特のこの掠れた声は
きっと北山くんと一緒に朝を迎えた人しか聞くことが出来ない特別なもの。
その興奮と、甘すぎる声に
呼吸がもう止まった。心臓停止だよ。
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「……あれ?Aちゃん?」
硬直した私におでこを離すと
顔を覗きこんで、真っ直ぐな瞳で見つめてくる。
「も、もうやめてーーーーっ!!///」
ドンッ…、と押し返す北山くんの胸元。
押し返された北山くんはキョトンとしてて
あれ?なんかこの状況デジャブ……。
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「……あ、ご、ごめん…っ、」
あの公園で飲んでた時も
近付いてきた北山くんを、突き飛ばしたっけ…。
「・・・」
「あ、あのっ、ごめん、
でもだって北山くん距離が近すぎっ」
「ま、いいけど。
そんだけ俺のこと少しは意識してくれてるってことでしょ」
「え?」
んしょ、って立ち上がると伸びをして
シャワー浴びてくるわ、って部屋の戸棚からタオルを取り出し浴室へと向かっていった。
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はちみつみゆ(プロフ) - かおたまさん» コメントありがとうございます!玉担さんなのですね、どうしよう…裕太をもう振ってしまった…あわわ。でも先輩にも北山くんにもキュンキュンしてもらえて良かったです!なるほど、それぞれの結末ですね〜私もそうしたいのですが、余力があれば書いてみますね! (2021年6月2日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
かおたま(プロフ) - 北山くんの主人公ちゃんのために早く大人になりたいってとこにキュンキュンしちゃいますが玉担なもんで裕太も捨てがたいからのでも藤ヶ谷先輩にも甘〜く愛されたいし〜ってなって選べません(笑)それぞれのルートの結末が見たいです! (2021年5月30日 11時) (レス) id: ca2b33aabb (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさん!参戦したのですね?!もうコメから興奮が伝わってきて私までギャーってなってます!笑 やられました?北山さんに抱かれました?笑 ほんと色気増してます!留まることのない色気に好きが増して時々怖くなりません?!(爆)移行先でもよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちょうすけさん» やっぱり北山くんですよねー!裕太も一応気持ちを伝えたのであとは藤ヶ谷先輩これから頑張ってみます^^*上手く書けるか不安なのですが移行先でもよろしければ遊びに来てくださいね。涙 少しずつ気持ちを変化させながら更新していきたいと思います♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そしてこの流れで(笑)やはりみっくんに1票です!笑本当に、年々色気が増していっている気がする(//∇//) (2019年5月7日 0時) (レス) id: 8dc069f5ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年2月21日 20時