＊ ページ21
.
「あれ？プリンは？」
「なんかお腹いっぱいなっちゃった…」
「え？どうしたの？」
ストン…、と芽菜の目の前に戻ってきて座ると
デザートを食べないだなんてどうしたものかと
本気で心配されて、さっきの出来事を話した。
.
「それは恋だね」
「えっ？！？！」
箸でビシッとさされて
楽しそう〜にニヤニヤし始めた。
「でも宮っちか〜、意外だわ〜」
「宮田くんって隣のクラスだっけ？」
「そうそう。
アニオタなんだけどさ、イケメン玉ちゃんの大親友っていう七不思議」
「あー、そういえば玉森くんと一緒にいた」
「そっかそっか、
Aの初恋は宮っちか〜」
「いや、違うでしょ？！」
違う…よね。
こんな大食いの色気もない私だから
男子から女の子扱いされたのなんて初めてで。
だってあんな男の腕に受け止められたら
ほかの男子だったら、腕折れるとか言ってくるに決まってる。
”重くないんだけど”
”女の子を感じられてラッキーでした”
・・・あれ？あれれ？
思い出せば思い出すほど胸が高鳴って
ポンポンされた頭がむずむずとくすぐったい。
「はい、恋決定〜っ」
「やっ！違う違う！
私の恋は、食欲にだけ〜〜！！」
そう言ったものの
結局いつものお決まりの食後のデザートは食べずに
それでもなぜか満たされていた。
.
.
＊＊＊＊＊＊＊
「あっ、Aちゃんだ」
放課後、調理部の活動をしていると
ひょこっと調理室のドアから顔を覗かせたのは
宮田くんと、玉森くん。
「宮田くんっ、どうしたの？」
慌てて入口まで駆け寄るも
数少ない調理部員が
玉森くんの登場に目を丸くしてる。
そして私はやっぱり
宮田くんの姿に動揺を隠せない。
「玉と帰ろうとしたらさ
いい匂いする〜、って玉が匂いにつられるようにここに」
「だってこの辺いつも甘ったるい匂いなのに
今日すげぇいい匂いしたんだもん」
「あー…、今日久しぶりにデザートじゃなくて
和食にしたからかな？
だし巻き玉子とか作ってたから」
「「だし巻き玉子っ？！」」
”だし巻き玉子”というワードに二人で仲良くハモリ
目を輝かせた。
そのあとに
ハモんなよ、って玉森くんにグーパンされて
宮田くんは嬉しそうに受け入れてたけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1468人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつ(プロフ) - 匿名さん» ごめんなさい、気付かずに使ってしまってました…。すぐに変えさせていただきますね^^*ご指摘ありがとうございました(´∇｀) (2019年6月13日 17時) (
レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - アイコン画像などに芸能人の画像を使うのは違法ですので変えてください。変えない場合通報しますので。加工画でもNGです。 (2019年6月13日 13時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさんのニヤニヤゲット嬉しいです。笑 あー！吐息！分かります！あれやばいえろかったですよね！公開で何見せてくれちゃってんの？！って思いました（爆）またあの表情も良くなかったですか？あ〜もっと見たくなりますね！早くDVDが欲しいです！笑 (2019年6月12日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - くまのこさん» 阿部ちゃん大好き！やだ嬉しい！私が阿部ちゃんなわけでもないのに！笑 良かったです、ネタバレになってしまったのかとハラハラしました。笑 これから抱かれに行くのですね…まじで危険日だと危険かもしれないです（爆）ご無事をお祈りしております…南無 (2019年6月12日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - mashiroさん» ましろさんを幸せに出来たなんて私も幸せです；＿；）マルチ欲しいですよね！なんなら全部みっくんマルチでいい(こら)みっくんぽいって最高の褒め言葉〜泣けますありがとうです。涙 みっくん病から抜け出せたかな？笑 またましろさんとこもお邪魔させていただきます♪ (2019年6月12日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2019年1月21日 0時
