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「悪い、ちょっと紅茶入れてくんない？」
「え……、今ですか？」
「うん。どうーしても飲みたい」
せっかく追い越して仕事に戻ろうと思ったのに
そう引き止められて、躊躇した。
今のこの精神状態で北山さんと話すのは正直辛い。
これ以上少しでも優しい言葉をかけられたら
すぐにでも泣いちゃいそうで。
「分か……りました」
でも断る理由もないし
仕方なくいつもの給湯室へと向かうと
彼も私の後ろをついてきた。
「今日甘いもん買ってきてないからな〜
明日なんか買ってきてやろうか？」
「大丈夫ですよ、持参してるんで」
「あはは、さすが」
そんな話をしながら隣同士で紅茶を入れてあげる。
なんだかもうこの香りを感じるだけで
北山さんの唇を思い出してドキドキしてしまう。
「井上さんってさ、色々と溜め込む性格してるよね」
「え？な、なんですか急に」
「急にっていうか、結構最近常々おもう」
そんなことないです、って言おうとした瞬間
お湯が手に触れてしまって、
「っ、熱っ……」
慌てて手を引っこめると
素早くその手を取られて、
その出来事が一瞬すぎたのに
まるでスローモーションのように北山さんの熱を感じた。
「大丈夫？！」
「あ、はいっ」
「何やってんのもう、早く冷やさないと」
シンクへと手を引かれてそのまま冷たい水へと誘導させられる。
もう離してもいいのに離そうとしないその彼の指が
私のと一緒に冷やされてく。
「北山さんの指も冷えちゃいますよ……？」
「うん、平気」
「でもひとりでも冷やせるからっ」
「俺が離したくないの」
「…………、」
じんじん冷えてくこの指と同じくらい
私の胸も痛む。
彼の気持ちを感じる度に
どうしようもない私の気持ちが溢れちゃいそうなのに
簡単には触れられない。
すぐ手を伸ばせば
すぐにでも届く距離なのに。
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はちみつみゆ(プロフ) - にかみつばさん» お返事遅れてごめんなさい〜！私なんかを知ってくださって嬉しいです(；▽；)キュンキュンしてもらえましたか？キュンを届けたくてお話しで書いてるのでそう思ってもらえるのが一番嬉しいです♪是非他の作品にも遊びにいらしてくださいね♪ (2020年7月12日 10時) (
レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 最近知り、楽しく読ませて貰ってます。終始きゅんきゅんで、とても楽しかったです。 (2020年5月23日 10時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - みちこさん» 番外編までお付き合いくださりありがとうございました！君なしのフレーズも気づいてくださったんですね！さすがみちこさん（＾_＾）あの歌詞がすごく好きで。笑 リピしてくださるのも有難いです〜泣。他作品でもまたお待ちしておりますね♪ (2020年3月8日 7時) (レス) id: 7eaa343f00 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - さっこさん» 最後までありがとうございました〜！大人な北山さんいいですよねぇ…私個人的にあの見た目とは裏腹に最年長でしっかりしてるってのが凄く萌えどころなんです。笑 確かに…奪い合いで私は絶対負けるのでさっこさんは勝ち取ってくださいね…(爆) (2020年3月8日 7時) (レス) id: 7eaa343f00 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» スッキリしてもらえて安心しました〜（；_；）我慢出来てないのもまた北山さんらしいし結局嬉しいし結果オーライですね。笑 また他の作品の更新がんばっていきますので今後ともよろしくお願いいたします♪というかもう来てくださってますよね。笑 (2020年3月8日 7時) (レス) id: 7eaa343f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2020年1月5日 12時
