44 北山side ページ46
「阿部ちゃん大人しくね?」
「あー、そういやー・・」
テーブルの前の方に二階堂と座ってて
そういえば大人しい、後ろに座ってた阿部ちゃんを振り返ってみると
「「寝てんじゃん…」」
思わず、二階堂とハモる。
「Zzz…」
テーブルに突っ伏して気持ち良さそうに寝ちゃってる阿部ちゃんに、さっきの会話を思い出す。
"弱くはないけど眠くなっちゃうんですよねー"
ここでは寝ないから安心してくださいって言ってたのに、これだもんよ。
ぐっすりじゃねぇかよ。
「どうする?起こす?」
「もうちょい寝かせとくか、疲れてんだろ」
「ミツ、やっさし〜」
「あぁ?」
酒片手に、からかうようにそう言われて
思わず睨んでやると、こっわ、って身を守る仕草をしだす。
「でもこの体勢だと体痛そうだし、ベッドに寝かせてあげなよ」
「じゃあお前運べよ」
「なんでよ、ミツの阿部ちゃんじゃん」
「はぁ?なんで俺の阿部ちゃんになってんだよ」
「ミツが誘ったから」
「・・まぁ、そうだけど、」
「あ、俺のベッドはやめてね。
彼女でもない子に寝られると嫌だから」
「出たよ、潔癖」
へっへーってニヤニヤしながら
シャワー浴びてくるーって洗面所に向かった二階堂と、取り残された俺と目の前で爆睡してるやつ。
.
.
「・・ったく、しょうがねぇな」
俺が寝るまでの間、ベッドでゆっくり寝かしといてやろうかと
しょうがなくそのままお姫様抱っこの形で持ち上げると
ぐでーん、って力が抜けきっててまじで爆睡すぎな奴。
「かっる・・」
ちゃんと食ってんのか心配になるほど
細くて小さい体は、小柄な俺が持ち上げても余裕すぎるくらいで。
ドサッと、ベッドに放り出すと
むにゃむにゃと幸せそうに眠るその姿。
「寝たら覚悟しとけよ、って言っただろーが…」
ギシッと、その無防備に寝てる阿部ちゃんの横に腰かけて
めくれかかってたTシャツをおろしてあげて
露になってた太ももは布団で隠してあげて。
顔にかかってた髪の毛をどかしたげると
酒のせいなのか、熱いくらいの頬。
「なんなんだよ、まじでお前…、」
目の前のこの存在に、気持ちが高ぶっちゃってる自分がおかしい。
おかしいぞ、俺。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時