33 藤ヶ谷side ページ35
タクシーの中、お互い無言で手を繋ぐ。
Aちゃんにパワーを貰ったあと
なんとなく手を離したくなくて。
このちっちゃい手で、いつも頑張ってるんだと思うと
愛しくなって、ギュッとしていたかった。
.
.
「今日は手のひらに何も書いてないんだね?」
どれくらいたったか、
もうすぐホテルに着く頃に
沈黙に耐えられなくなってそう尋ねると
パッて顔を上げて、目を泳がせる。
「あ、はいっ!
会場でまでそんな恥ずかしい事すんな、って先輩に怒られちゃって…」
「でも、最近怒られること減ってきたんじゃない?」
「そうなんですっ!気付いてくれましたかっ?!
前は1日5回は怒鳴られてたのが、1日3回くらいに減ってきて!!」
よっぽど気付いてもらえたのが嬉しかったのか
もう手を繋いでることを忘れてるように
嬉しそうに身を乗り出してニコニコしてる。
・・まぁ、
1日3回も怒鳴られてたら、充分くらい怒られてるとは思うけど。
嬉しそうだから、黙っとくか。
「じゃあ明日、頼もしいな」
「はいっ!精一杯サポートするんで、精一杯楽しんでくださいねっ!」
この子が応援してくれるなら
なんだって頑張れる気がしてくるから不思議だ。
ニコニコしてるその姿に
握っていた手を、さりげなく指を絡ませると
また途端に目を泳がせはじめるから、分かりやすくて。
「あの…っ、手…、」
「ダメだった?
俺は繋いでたいんだけど、」
「やっ、全然っ!
私も繋いでたいです…けど…、//」
照れながらも、ギュッて握り返してきてくれて
また俺の中で愛しさが込み上げてくるのが分かる。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時