大病院占拠

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YOU SIDE

五階を制圧した私たちの耳に、仮面についた無線から


「2階制圧」

「3階制圧〜」

「1階制圧」

「4階制圧」


との声が聞こえてきた。




青鬼は口角を上げると、



青鬼「病院占拠、完了。」




といった。




それぞれの階の人質を、一階に集める。




鬼に銃でつつかれて悲鳴をあげるもの、足が震えて動けないもの、逆らわずに怯えながら大人しく移動するもの。



100人以上の人質が一階に集まった。






人質たちの周りを私たちが囲むと、青鬼が話し出した。





「たった今、我々はこの病院を占拠しました。みなさんにはこれから我々と運命を共にしてもらいます。皆様が逆らわずに大人しくしていれば、必ずみなさんを解放することを約束しましょう。」





すると、1人の医師が立ち上がった。




裕子「常陸先生！」



一斉に銃を構える。





常陸「あなたたちの、目的はなんですか。必ず、目的があるはずです。今からでも間に合います。何かお役に立てることがあれば、、、。」




青鬼「では役に立ってもらいましょう。我々に逆らった人がどうなるかの手本としてね。」



青鬼はそういうと迷いもなく銃を胸に向け、容赦なく打った。


倒れる医者。



裕子「常陸先生！！！！」

私たちは銃を下ろす。


倒れた医師を桃鬼が連れて行った。




青鬼はそれを見届けると、



青鬼「他に質問のある方いますかぁ？」



と人質に問いかけた。





しばらく何もなかったが、



急にさっき叫んでいた女医が立ち上がった。



また私たちは銃を構える。






裕子「患者さんの中には、大きな疾患を持った方がたくさんいます。私が先ほどオペして、まだ意識のない方もいます。その方たちだけでも、解放していただけないでしょうか。」

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