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episode.44「鼓動」 ページ2

行き先を知らないので想像を膨らましていると

すぐに土曜日はおとずれた。


そして現在、電車で移動中。


休日の朝九時だというのに

ものすごく混んでいる。





「わっ。」





大きな揺れでバランスを崩す。

そしてそのまま蛍の胸元へダイブ。


蛍の鼓動が速く波打っていて

お互いの身体に熱がおびる。





「あっ、ごめ…」





追いつかない頭をフル回転させ、

離れようとするも、彼の手がするりと腰に巻きつく。





「…またバランス崩すかもしれないし、ちゃんとつかまってて。」





ほんのりと紅色に染まった頰に、

熱を帯びた身体。


こちらまで伝染してくるから困る。





「…ん。」





小さく返事をして、

蛍の服の裾を控えめに握る。

すごくどきどきしてしまう。


いやこれは異性だからであって

決して恋などではない。



(そう、きっとそうだ…)



とても恥ずかしいので、

意識しないために心を無にする。


なんてことはできるはずもなく

鼓動の音が煩く鳴る。


蛍にまで聞こえている気がするが、

どうしてもそれは鳴り止まない。



視線をどこに移せばよいかわからず俯いていると、

ふいに耳元に蛍の唇が近づく。





「心臓の音、きこえる。」





熱のこもった吐息と共に、

その言葉が脳に響く。


内容も強烈すぎて、もう色々もたない。


羞恥で顔がすごいことになっていると思うので

蛍の胸元に顔を埋めて「早く着かないかな」と願った。

episode.45「カップル」→←episode.43「有名」



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無気力さん(プロフ) - 湖@清光可愛い鯰尾君可愛い国弘可愛い亀ちゃん大好き!!!さん» ありがとうございます!そうですねー、ツッキーがいい感じですね〜(*^-^*)そう言ってもらえると本当に力になります頑張ります!! (2018年6月11日 7時) (レス) id: f182733ec4 (このIDを非表示/違反報告)
湖@清光可愛い鯰尾君可愛い国弘可愛い亀ちゃん大好き!!! - ぞ、続編おめでとう御座います!迚、面白い、です!///今の所ツッキーが優勢ですかね…?えっと、更新頑張って下さい!応援しています!では。^ ^! (2018年6月11日 1時) (レス) id: 073b3b6cdc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力さん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月3日 20時

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