無気力組なんでしょ？【無気力組】 (ページ22)

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episode.21「布団の中のドＳ」ページ22

「あー疲れた。」

今日の疲れがどっと押し寄せてきた。

「今日は幸子さん、帰ってくるの遅いらしいし････。

ちょっと、寝ちゃおっと････」

・

＿＿＿ｷﾞｼｯ

ベッドの軋む音で、目が覚める。
目を開けると、部屋は暗かった。

「電気、誰か消してくれたのかな。」

布団から出ようとすると、中から腕を引っ張られる。

「わっ！」

布団の中でぎゅっと抱きしめられる。

「ちょっ･･離してっ」

精一杯その腕から逃げ出そうとするも、中々離してくれない。

「じっとして。」

声を聞いてようやく誰か判断できた。

「英、離してっ」
「やーだ。」

英は私の胸に顔をうずめてきた。

「ちょっ･･英！や、やだ･･･っ」

そう言っているのに、英は止めようという素振りさえ見せない。

「さっき、あの二人は込んであげたんだから、ちょっとくらいいいでしょ。」
「よ、よくないって」

英は顔を上げて、私の首筋をペロッとなめた。

「ひやぁ･･･」
「本当、Aってさ、弱いとこありすぎ。」

体が反射的に身の危険を感じ大声を出そうとする。
すると英がそれを察したのか、クスッと笑う。

「大声出しても無駄。この家の部屋、全部防音だから。」

そう私を宥(ナダ)めるように言い、

「今夜は、俺と楽しもう。」

と、耳元でそう囁いた。