chapter2-1 殺人鬼少年 ページ6
時刻は深夜。
もうとっくに辺りは真っ暗だというのに、山の奥深くに一つ、ぽつんと光が差している。
その光の中からは、少し
「……様!み……様!」
老婆は、何か急いだ様にばたばたと足音を立てて玄関へ向かう。
「海刻様!!!こんな時間に何処へ行くのです!」
目線の先には、顔も体型も全てが整った少年が立っている。
"海刻様"と呼ばれた少年は、溜息を吐いて口を開いた。
「別に何処も行きやしないよ、ただ外の空気を吸いに行くだけ。
それじゃ、と小さく吐き捨てて扉を開ける。
乱暴に開いた扉の音は、黒い森に吸い込まれていく。
「海刻様!海刻様!!!」
開いたままの扉に手を伸ばすも、少年は既に夜の闇に消えてしまった。
「…………一体何を考えているやら……」
一人残された老婆の嘆きに答えるようにして、風に吹かれた扉が揺れる。
少年は中々帰りそうにない。
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無神氷狐龍(プロフ) - 黄桃さん» ありがとうございます!いえいえ…!黄桃さんのじゅじゅエッグの続き、凄く気になります(*´ω`*)黄桃さんも頑張ってくださいね! (2021年1月15日 16時) (レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
黄桃(プロフ) - こういう物語好きです!神作作る作者さんは神か!?私の小説と比べると・・・・(。;_;。)応援してます (2021年1月15日 1時) (レス) id: 2f74b3d2f0 (このIDを非表示/違反報告)
無神氷狐龍(プロフ) - megumiさん» こちらこそコメント&読んでいただいてありがとうございます…!これからも少しづつ時間の許す限り更新していこうと思います。よろしくお願いします( *°ω°* ) (2021年1月9日 21時) (レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
無神氷狐龍(プロフ) - テノヒラさん» なんと…!私自身も好きな子なのでそう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます(´ω`) (2021年1月9日 21時) (レス) id: 8c5ca7a3be (このIDを非表示/違反報告)
megumi(プロフ) - 更新ありがとうございます! いつもハラハラドキドキしながら、「次はどうなるのだろう?」と、拝読させて頂いてます。これからも、応援しています! (2021年1月9日 20時) (レス) id: 1a15500b7d (このIDを非表示/違反報告)
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