第38話 蝶屋敷 ページ43
*
胡「こんにちは」
貴「こんにちは〜」
村「あっどうもさようなら!!」
柱合会議が終わり蝶屋敷にいる炭治郎くんに会いに行くと、先にいたらしい村田さんがそそくさと帰って行った。
え、なにごと…?
貴「(羽織返してもらった時もずっと怯えてたし…今だって逃げるように帰っちゃったし……
……これは完全に嫌われちゃった、かな…)」
炭「あっ、あの!」
貴「(今度会ったら謝ろう…
けど嫌われてるんだったら話しかけない方が…)」
炭「あの…?」
貴「(え、でもでも!
嫌われるようなことはしてないはず!)」
炭「Aさん!」
貴「えっ、あ、ハイッ!!」
突然呼ばれた自分の名前に驚きながら返事をすると、しのぶちゃんに心配された。
ごめんね炭治郎くん。決して無視していたわけじゃないんだよ。
炭「あの、柱合会議ではありがとうございました!
色々庇っていただけて嬉しかったです…!」
貴「当然のことをしたまでですよ
それよりすみませんでした…」
炭「えっ!?何がですか!?」
貴「最後に石を当てられたでしょう?
あれ、私の弟子が投げた石なんです……」
炭「いえ、あれは俺が悪かったので…
すみませんでした…」
2人して謝るという異様な現場である。
それを見兼ねたのかしのぶちゃんが「そういえばどうですか体の方は」と話を切り替えてくれた。さすがしのぶちゃん、空気が読める。
炭「かなり良くなってきてます
ありがとうございます」
胡「ではそろそろ機能回復訓練に入りましょうか」
炭「……機能回復訓練?」
胡「Aさん、お相手されていかれます?」
貴「ごめんね
私これから無一郎くんと任務なの」
胡「そうなんですか…残念ですねぇ
Aさんは善逸さんと同じ雷の呼吸の使い手ですし、柱の中で1番の速さを誇る凄い方に稽古をつけてもらえるなんてこの先中々ないと思うんですけど」
所々を強調するわざとらしい話し方且つ、にこやかな表情。絶対何か企んでるな、しのぶちゃん…
その予想は見事的中し、炭治郎くんが私の手を掴んで目を輝かせながらこう言った。
炭「Aさん!
稽古お願いします!!」
胡「特別に少しだけですよ〜」
貴「何でしのぶちゃんが答えてるのかな?」
結局1回だけ手合わせをした。
炭治郎くん、今は感覚ぶれぶれだったけど訓練で取り戻せるといいなぁ。頑張れ!
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時