SUN【eiji】 (ページ6)

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『もうそろそろ帰ろ…』

深夜2時、もうみっくんとりっくんは寝たであろうこの時間に私も睡魔に襲われかけた。

そらとえいちゃんは寝てるかわかんないけどどうせ自分の部屋にいるだろう。そう思い重たい足取りで家に向かう

「はぁ…せーのっ」

深呼吸をして静かにドアを開ける。

エ『ねぇ、今何時だと思ってんの』

そこには仁王立ちしたえいちゃんがいた。
その声は少し震えていて、顔を見ると涙目のようにも見えた。

泣かせてしまう、と謝りかけたが、
そもそもプチ家出はえいちゃんのせいだ。と都合のいいように理解した自分は、どいて、と冷たくえいちゃんに言った。

エ『どいてじゃないだろ、皆に心配かけんなよ』

ほら見ろよって見せられたのはリビングで雑魚寝するみっくんりっくんそら。

みっくんの頬には心做しか涙の跡が見える

エ『お前が居なくなってみっくん俺に泣いて話してきたんだよ、Aに本当のこと話してやれよって』

座って、と言われてえいちゃん向かい合わせで座る。

エ『本当のこと言わなくてごめん、でもこれだけは信じて欲しい、あやのののちゃんとは付き合ってなかった、本当に』

ずっと言って欲しかった言葉

その言葉を聞いた瞬間に涙が零れた。

「その言葉が聞きたかっただけなの、なのに、私みっくん泣かせた、ごめんっ、」

途切れ途切れになってしまう言葉も全部拾って聞いてくれるえいちゃんの瞳はとても優しくて、

エ『俺、Aとじゃなきゃ上手くやっていけないからさ』

とへにゃと笑った。

一時間後___

私がお風呂を出るまで待っててくれたえいちゃんが

エ『もう遅いから俺の部屋で寝よ』

と普通の顔して言ってきた。

「…いいの？」

本当に？と聞くと

エ『お詫び。』

とだけ言って、はやく来て、と私に手招きをする。

無言で後ろから抱きしめてくるえいちゃん。

なんだかすっごく抱きつきたくなって振り返って抱きつく。

心地よいえいちゃんの匂いに包まれてウトウトしだした後、

エ『大好きだよ』

その一言が聞こえないほど深い眠りに落ちた。