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076 指導医 ページ27

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名取side









白石「どういうこと?岡本先生どこにいるの?」






岡本「すみません、わかんないですけど………1両目まで来ちゃったかもしれないです、」






白石「……………たぶん、そうね。」









幸か不幸か。









岡本「僕、どうしたらいいですか?Aちゃん苦しそうで、」





白石「意識はあるの?」





岡本「えっと………、」









岡本がモタモタしている間にも、白石先生のところにはどんどん他部署からの情報が入ってきている。見兼ねた藍沢先生の声が、トランシーバーから聞こえた。









藍沢「白石は全体の指揮に集中しろ。岡本の指導医誰だ。」





名取「…………俺、です。」





藍沢「名取か。お前今どこにいる。」





名取「2両目付近です。今目の前に瓦礫の山があるんで、たぶんこの瓦礫を挟んだ向こう側に岡本がいるんだと思います。」









目の前の瓦礫の山。さっきの崩落で天井から落ちてきたこれらが、1両目との通用口を塞いだんだ。まさかこの向こう側に岡本がいるなんて。









藍沢「わかった。じゃあ岡本には名取が指示してくれ。」





名取「、わかりました。」









指示っつっても、









岡本「名取先生、」








全体と繋がっていたトランシーバーが、俺たちだけの会話に切り替わる。









名取「とりあえず状況を説明しろ。意識はあるのか?脈は、血圧は?あと外傷、出血がないかも隈無くチェックしてくれ。」






岡本「わかりました…!」









あんま頼りないけど、頼るしかねーもんな。ミスとはいえ、1両目に行ったもんは行ったんだ。嫉妬ばっかして恨むこともあったけど、今はこいつがAを救う唯一の手立てだから。









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しゅあ(プロフ) - 初コメ失礼します!もうハッピーエンドで安心致しました。うるうるしながら最終的に号泣でお話読んでました!最後の救命メンバーからの一言には少しクスッとしてしまいました(笑)本当にこの作品作って下さりありがとうございました! (7月23日 0時) (レス) @page50 id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
asumin110(プロフ) - 多分初めてコメントをすると思います!既に何回か読んでます!いつ読んでも感動しますし引き込まれます!山田先生も好きだったんじゃ…?って毎回思うのですがそこはもうそう思ってしまっていいのでしょうか(^ ^)?わら 続編書く気になりましたら楽しみにしています! (2022年5月22日 1時) (レス) @page50 id: 310d1e6e98 (このIDを非表示/違反報告)
- 復帰するお話が見たい (2021年4月18日 2時) (レス) id: 5513b83dfa (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編で育休が明けて病院に復帰する話が見てみたいです! (2020年2月9日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - 最後、なにがあっても幸せな形で終わる、です!誤字りました、、すいません、、 (2019年11月17日 23時) (レス) id: db28430fd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2019年1月19日 12時

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