08. ページ10
・
今日の朝は親友からの着信で目が覚めた。
『もしもし〜……』
��おっはよーA！��
『うるさ…』
布団の中から手探りでスマホを見つけて通話ボタンをタップすれば、朝っぱらから元気な親友の声が響く。
��もー、また学校サボり？��
『んー…めんどい…』
��そんな事だろうと思った。私が適当に理由言っておいたよ。明日は来なさいよ〜��
『流石愛してる』
突然キリッとして言えば、「変わり身早」と笑い声が聞こえてくる。
『で？本当は何の為に電話なんてかけてきたの？』
��あら、バレてた？��
『当然。何年の付き合いだと思ってんのよ』
��流石A！
あのね、ヨコハマに新しいお菓子屋さんができたらしいの。そこのクッキーとマフィンが食べたい！��
『はいはい、買って来いって事ね。りょーかい』
嬉しそうな親友の声を聞きながら、今日一日の計画を頭の中で立て始める。
ヨコハマか…遠いな。
ついでに私用も済ませるかな。
今日は平日だから私服を着なければ…面倒くさいけど、高校生だってバレたら即アウトだ。
『じゃあまた放課後ね』
��授業終わったらすぐ行くから！よろしく！��
後ろで聞こえる教室の喧騒の中にチャイムが鳴り始めた頃、少し焦った声と共に通話が切られた。
役目を果たした端末は布団の上に放り出す。
『………はー……よし、行くか』
今日はダラダラして過ごすつもりだったけど、親友サマの頼みじゃ断れないよね。
ベットから這い出た私は思い切りカーテンを開けた。
・・・・・・・・・・・・
『………あれ、ここどこ？』
ヨコハマに到着後、その例のお菓子屋さんとやらを目指して歩いた。
グー◯ル先生にも頼りまくった。
なのに、何故か気付けば迷子になっていた。
いや何で？？
『ナンテコッタ…』
そしてそのまま、うろうろする事数十分。
『あ』
「あ？」
怖そうな見た目のお兄さんが人を踏みつけているところに出くわしました。
もう明らかにヤで始まってザで終わる方だと察知した私は即Uターンした。
「おい待てコラお前」
『うげっ…何かご用ですか』
「見えてねぇのか？そっち行けねえぞ。囲まれてるし」
『は？』
白銀の髪の毛のお兄さんが言う通りに見てみれば、こちらもまたヤで始まって(以下略)な人達がざっと10人以上はいた。
そして、今に至るという訳です。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1834人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (
レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ 応援してます！ (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…！了解しました！ (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…！！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麦子
| 作成日時：2018年9月22日 11時
