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『だめだ……全然決まらない』
やっぱりプレゼント選びって難しいよね。
シンジュクで様々な店を回ってみたけど、2人の意見が一致せずに1時間が経過した。
全然決まらなくて休憩の為に入った某コーヒーショップで頭を抱える。
「うーん、母さんの事だから健康グッズとか？」
『いや…もうちょっと特別感がある物の方が良くない？』
「そっか…んーー……万年筆は去年あげたし、化粧品は一昨年あげたし…どうしよ、マジで決まんね」
話し合いはするものの、2人して悩んでこうなってしまう。
散々悩んだ後、また日を改めて来ようか？と話の方向が変わり始めた。
予め母の欲しがりそうな物をリサーチする、みたいな風に話が纏まりそうな所まで来た時。
「───おや？君は……」
私達のテーブルの側で、人影が立ち止まった。
降ってきたのは耳に心地よい低い声。
顔を上げると、そこには見知らぬだん…男性？が立っていた。
…ん？背高いな！？
「寂雷先生！」
「やあ、久しいね翼くん」
「お久しぶりです、今日はどうしたんですか？」
「今日はもう勤めが終わってね。チームのメンバーと集まる約束をしているんだよ」
私がその長身の体躯に驚いている間に、翼と男性は会話を弾ませている。
着ている白衣からして、この人の職業は医者だろうか。
あと今「寂雷先生」って言ったよね？
この名前、どこかで……
「あ、ごめん姉ちゃん！紹介するね、この人は神宮寺寂雷先生」
「初めまして。翼くんのお姉さん、かな？」
『は、はい』
「寂雷先生は麻天狼のリーダーなんだよ！」
『麻天狼……ああ！』
翼に言われて思い出した。
そうだ、神宮寺寂雷。
あんなに聖羅に教え込まれたじゃないか。
元TDDのメンバーで、現シンジュクディビジョン「麻天狼」のリーダー。
翼の話によると、以前同じ部活の友達が入院した時、その入院していた病院が寂雷先生の所で、お見舞いの時に偶々知り合って仲良くなったそう。
そう言えば一時期シンジュクの病院に通っていた時があったな、とようやく思い出す。
「確か住んでいる所はイケブクロディビジョンだったと思うけど、今日は何故シンジュクに？」
「ああ、実は母親の誕生日プレゼントを買いに来たんですよ」
「へえ…それは素敵だね」
にこ、と聖母のような笑みを浮かべる神宮寺先生。
何だこれ…浄化される。
この人は神か？名前の通り神なんだな？
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麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (
レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ 応援してます！ (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…！了解しました！ (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…！！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2018年9月22日 11時
