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牛沢『おい！』
とある居酒屋で牛沢はある人物と待ち合わせしていた。
背が高いので座っていてもすぐわかる。
店に入るや否や、真っ先に見つけるとその人物にゲンコツを一発かました。
A「いってぇ！あっ。牛沢さんお疲れ様でーす。」
牛沢『お疲れ様でーす。じゃねぇ。
一週間も連絡つかねぇし。何してたんだよ。』
怒る牛沢を横目に、あっ。ビール２つ〜
と呑気に注文するAを見て、
ったく…と牛沢はため息をついた。
牛沢『珍しいじゃん。俺1人を誘うなんて。』
A「兄さんには心配かけちゃったんで。
キヨの近況報告のお礼も兼ねてですよ。」
牛沢『連絡ねぇって心配してたぞ？あの猫。』
A「さっき連絡しときました。家決まったんで、２日後に引っ越しするぞーって！」
牛沢『ならよかったよ。』
ちょうどよく運ばれてきたジョッキをかんぱーいと合わせる。
牛沢『で？何してたの？弟にも連絡なしに。』
A「ちょっと尻尾掴みに行ってました(笑)」
牛沢『へ？？』
A「牛沢さん。ちょっと俺の話してもいいっすか？これ、キヨにも言ったことないんすけど…」
牛沢『いいけど…俺が聞いていいの？』
A「んー。牛沢さんだから話すのかも(笑)」
そういうと、適当に店員につまみを注文し
Aは昔話を始めた。
A「俺の奥さんの話なんすけど。あ、奈美って言うんすけど。
生きてた頃は大手の出版社でファッション誌の編集の仕事してたんですよ。
その頃って、まだ、インスタが発展途上だった頃なんですけど。早くからインスタに目をつけてた編集社は、奈美に広報をやらせたんですよ。インスタを使って。」
牛沢『へぇ。すごいな。』
A「すごかったですよ。今もやってればインフルエンサーとか言われてたんじゃないかな(笑)
本人も大変そうな中でも楽しそうで、
雑誌で特集される化粧品とか、ブランドのバッグとか、モデルさんのコーディネートとかレビューして、宣伝して。
側から見ればキラキラしてたんだと思います。」
側から見れば。
この言葉に牛沢は引っかかりながらも話を聞く。
A「ある時、奈美が気に入って使ってたブランドのバッグのデザインの盗作疑惑が出て。
本人がプライベートで買って使っていたものだったから奈美は何も悪くないんですけど。
まぁ、周りはここぞとばかりに叩きはじめました。」
先程までニコニコと話をしていたAの目が鋭くなったのを牛沢は見逃さなかった。
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むぎむぎ(プロフ) - ゆさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！！今途中まで書いている話も頑張って更新した行きたいと思います！！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月6日 22時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 初めまして、コメント失礼します。 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です！とても楽しく読ませていただきました。まだまだ二人の日々を読んでいたかったですが、良い終わり方でよかったです。新しい作品も読ませて頂きます。これからも楽しみにしております！ (2022年5月6日 11時) (レス) @page28 id: 8b229610da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月12日 19時
