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その夜…Aは、少し早めに帰路に着くと、
まずはナンバープレートを換えるため、ディーラーの友達の元へ行き、事情を説明。
ひとまず代車を貸してもらい、いつも通り買い物を済ませ、
来客用駐車場に車を止めてマンションへ帰宅した。
さすがにこの時間だし、誰か不審な人物と会うことはなかったが、
Aは部屋の玄関前でため息をつく。
A「まっ。こんなクソみたいなことすんの、良く思ってる奴らな訳ないよなぁ。」
ポストに溢れんばかりに詰め込まれた紙類。
暴言ばかり書いてあるゴミ。
全部、Aの大切な弟へ対するものだった。
Aは全てのゴミをカバンにしまうと、
ただいまー！とキヨの元へと歩を進める。
A「なんで立ってんのよwww」
キヨ『あっ…おかえり。なんか、落ち着かなくてwww』
A「とりあえず座ろうか(笑)」
いつもの向かい合う形で座ると、少しの沈黙の後
Aが口を開いた。
A「いやー！！びっくりだなぁw」
キヨ『いや。笑い事じゃないんだけど、、、』
A「笑え？たかが家バレしただけだ。」
キヨ『いや…うん。そうなんだけど、ほんと…
巻き込んでごめん。』
A「どっちかというと、俺のせいだよ。ごめんな？」
キヨ『兄ちゃんのせいじゃないよ。俺のせいでもないけど…
一緒に住まなかったら…』
A「キヨ。」
俯くキヨの頭をベシッと叩く。
A「自分責めるのなし。俺もお前も悪くないから。
とりあえず、お前はいつも通り動画あげて、心配してくれてる人たちに元気だよーって伝えて？
俺がなんとかするから。な？」
キヨ『やっぱり引っ越し？』
A「かな。迷ったんだけどさ、
気持ち悪いじゃん。自分の家の住所がネットに晒されてる状態ってのもさ。
ただ色々手続きを考えると、すぐには無理だから……
キヨ。確か実況部屋借りたって言ってたよな。」
キヨ『あー…えっ？もしかして俺だけそっち行くってこと？』
A「おぅ。フジ、ヒラ、こーすけに話して、落ち着くまで。そっちで生活してな？」
キヨ『兄ちゃんは？』
A「俺は、荷物片付けたり、いろいろしないといけないだろ？」
キヨ『でもさ…兄ちゃんにだけ迷惑かかるし…』
A「キヨ。これはお願いじゃねぇ。そうしろって話。
俺は日中いないから別に大したことねぇよ。大丈夫。」
見たことないAの真剣な顔を前に
キヨは頷くしかなかった。
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むぎむぎ(プロフ) - ゆさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！！今途中まで書いている話も頑張って更新した行きたいと思います！！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月6日 22時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 初めまして、コメント失礼します。 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です！とても楽しく読ませていただきました。まだまだ二人の日々を読んでいたかったですが、良い終わり方でよかったです。新しい作品も読ませて頂きます。これからも楽しみにしております！ (2022年5月6日 11時) (レス) @page28 id: 8b229610da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月12日 19時
