検索窓
今日:1 hit、昨日:21 hit、合計:36,620 hit

#34 ページ34

▽リリーside

リ「デートしよや。」

「しません。」

何度誘っても絶対にデートを断るA。




リ「そんなに俺とデートするん嫌なん?」

「嫌で断ってるんじゃないですよ?」



じゃあなんでなん。



リ「実はテルと付き合ってるからとかそういう事?」


「なんで石井さんが出てくるんですか。」

付き合ってませんし。そう否定するが、理由をはっきり言わない。




リ「じゃあ、行きたい個展があるからついて来て欲しい。」


「それ本当にある個展ですか?」


リ「まじまじ。俺は嘘は吐かんよ。
行きたい個展があるのはほんま。」


「…それならいいですよ。」

ええんや。言い方変えただけでこうもすんなり行けるとは。



実質デートの当日

「リリーさんおはようございます。」


リ「…あ、その服…。」

俺がプレゼントしたワンピースやん。


「折角なので、リリーさんにご披露しようかと。
…どうですか?正直着こなせてる自信無いんですけど。」


リ「言うたやろ。絶対似合うって。」

思っていた以上で最高に可愛い。

しかも、黒髪に戻しとるし。
俺の性癖ど真ん中刺さりまくっとる。



リ「じゃあ行こか。」

やば、普通にドキドキしとる。






「すごい作品ばかりですね。」


リ「いいよな。俺こういう作風好きなんよ。」


「リリーさんは個展開かないんですか?」


リ「あぁ…できるならしたいなぁ。」


「リリーさんの描いた絵、見てみたいです。」

あれ、未だかつてこんなに俺に興味示してくれたことあった?




リ「よし、いつか個展やるわ。
そしたら一番に来てな。」

なんやろ。すごい今日調子狂う。



個展を満喫して
そのまま自然な流れでご飯へ。


「ラーメン食べに来たの久しぶりや!」

いただきます。と食べ始める。


リ「麺すすれてないで。」


「…見ないで下さい余計にすすれなくなります。」

お上品に口に運んで食べる姿が愛くるしい。


ごちそうさまでした。と手を合わせて

「帰りますか。」



リ「嫌や。」

まだ一緒に居たい。


「じゃあどこに行きますか?」

俺の我がままを聞いてくれる優しいA。



リ「Aの家。」


「にーやんに見つかったら追っ払われますよ。」

そやった。それはめんどいな。


リ「じゃあ俺の家。」

有無を言わせず連れて行った。









 

#35→←#33



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:芸人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あまから | 作成日時:2021年7月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。