#27 ページ27
▽
えぇ､トットさん上京しちゃうんですか？
嘘や｡アインシュタインさんまで…！
漫才劇場では"上京ラッシュ"が｡
｢多田さんと一緒にダンスレッスンもう受けられないんですか｡｣
多｢ごめんなぁ｡俺もAと練習できんなるのは嫌やぁ｡｣
｢ゆずるさんの介護もうできないんですね…｡｣
河｢俺をくそじじいや思うてんのか？｣
口には出さなかったけど
滅茶苦茶寂しい｡
…屋敷も言ってたし
ミックスナッツも東京進出すべきなんやろうか｡
本気で悩み始めた｡
石井さんにも昔のように可愛がってもらえる｡
メリットしかないのは十分分かってる｡
…せやけど､やっぱり大阪好きやし｡
と悩んでいると
リ｢A､明日休みやんな？
俺も明日なんも無いから宅飲みしよや｡｣
久しぶりのお誘い。
｢いいですね｡｣
約束してましたもんね。
夜､リリーさんと津田さんとはじりさんが
お酒をたくさん持ってやって来た｡
しばらくほろ酔い状態で飲んでいると
は｢僕､明日もあるんでそろそろ帰ります…｡｣
津｢僕もですわ｡｣
すみませーん｡と離脱｡
二人になってしまった｡
大量のお酒とリリーさん｡
｢残すのもあれなんで飲みますか｡｣
根拠は無いけど今日は飲める気がする｡
ビールを勢いよく流し込んでいく｡
あ…やばい｡急に酔いが回って来た｡
リ｢真っ赤やん｡
そのへんにしとき｡｣
まだまだ余裕そうにハイボールを飲む彼｡
なぜか対抗心がわいて
｢まらこんなに残ってるのに勿体ないれす｡｣
呂律って本当に回らなくなるんや｡
いつもベロベロにならないようにセーブしてたから
こんな酔っぱらっている自分に驚き｡
リ｢無理して飲まんでええ｡｣
グラスを取り上げられた｡
ほわほわしてて変な感じ｡
これ以上酔ったらどうなるんやろ｡
好奇心が勝って､隙を見てハイボールを一口｡
リ｢あっお前ほんまにやめときって｡｣
身体が火照って､息が荒くなる｡
リリーさんに寄っかかる｡
リ｢…｡｣
無言になって､次々と無くなっていくお酒｡
リ｢はぁ…俺ももうやばい｡｣
彼もみるみるうちに首や頬が赤くなっていく｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
