#18 ページ18
▽
衣装を新調致しました｡
｢憧れやったんよなぁ｡スリーピーススーツ着るの｡｣
そして､それに合わせて髪型を変え､銀髪に｡
完全にイケメンキャラを確定させました｡
河｢おはようござい…は!?Aか？｣
一番最初に気付いたのはゆずるさん｡
｢良いリアクションありがとうございます｡｣
稲｢君いつから性別まで変えたの？｣
いやいや変えてませんよ｡
川｢誰か思うたらAやん｡
えらい男前なって〜〜｡｣
川西さん旅館の女将さんみたいになってますよ｡
新｢かっこいいですね！
…って､ネクタイ！誰が結んだんですか？｣
｢ん､自分で｡｣
新｢えぇ！俺がネクタイ係するって言いましたやんっ｡｣
｢そやったな｡｣
ごめんなぁ｡練習して結べるようになってしもた｡
柚｢おい､俺髪色変えるなんて聞いてへんぞぉ｡｣
誰にも言ってへんからな｡
｢サプラーーイズ｡｣
柚｢嫌なサプライズや｡
俺が目立たんなるやん｡｣
水｢柚口は元々目立ってへんよ｡｣
水田さんの一言に
柚｢グサッ…留めの一言…｡｣
相方のライフは０になった｡
可哀想やから､飽きたら黒髪にしよ｡
女芸人さんから特に好評だったようで､
ケイ｢きゃ〜Aのスーツ姿､好きすぎる…｡｣
｢ありがとうございます｡
ケイさんは変わらずお綺麗ですね｡今度､デートしましょ？｣
山添｢さらっと口説いてる気ぃしたんは俺だけ？｣
▽新山side
Aさんがめっちゃイメチェンしてた｡
前のミステリアスな雰囲気も好きやったけど､
今の完全イケメンスタイルも素敵や｡
ネクタイ係になったら､
毎回Aさんに触れられると思ったのにお役御免みたいや｡
帰宅後､タバコをふかしながら今日彼女の部屋に行こうか悩んでいた｡
すると突然インターホンが鳴った。
｢にーやん､どうしよう｡鍵無くした…｡｣
出ると、青い顔をしたAさんが玄関先であたふたしていた｡
急いで彼女を部屋に入れた｡
新｢カバンの中全部探しましたか？｣
｢探した｡｣
新｢じゃあポッケは？｣
｢ない｡｣
叩いて確認してからそう言った｡
新｢劇場に忘れた可能性は？｣
｢無いとは言い切れんけど｡｣
念のため着替えの服のポッケも調べてみると
｢あ…あった｡｣
恥ずかしそうに笑った｡
新｢もぉ､おっちょこちょいですね｡｣
普通に安心したと同時に
このままずっと俺の部屋にいてくれたらええのに｡
なんて思ってしもうた｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
