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▽
｢センター…ですか？｣
吉本坂の新曲のセンターに抜擢されてしましました｡
｢むりむりむりむり｡｣
他の曲のダンスもついて行くのがやっとなんやから｡
でも､そんなに必死でお願いされたら｡
｢…はい､頑張ります…｡｣
断り切れないのが私｡
休憩時間､ぐすぐす言いながら
喫煙所に向かった｡
｢盛山さん〜…｡｣
喫煙者だらけの煙たい空間に居る
巨漢長髪髭男の元へ｡
盛｢ん？どうしたん｡｣
｢多田さんをしばいてきてください｡｣
盛｢多田さんなにしたんや…｡｣
｢多田さんのせいでヘタクソな踊りを披露する羽目に…｡｣
これが本当の踊りたくない芸人や…｡
盛｢あぁなるほどなぁ｡
分かった今度会ったらどついたる｡｣
ホンマに嫌になったら辞めるんやで｡と
優しく言って撫でてくれた｡
九｢大変そうですねぇ｡｣
コウテイの九条が煙を吐きながら覗き込む｡
そのせいで顔が煙に包まれた｡
ｹﾎｯ｡と咽る私を笑う彼｡
九｢折角喫煙所来たんですから一本どうです？｣
とタバコを一本差し出す｡
盛｢アカンよ｡｣
野｢せや｡Aには吸わせたらあかん｡｣
盛山さんに加え､令和喜多みな実の野村さんにまで止められる｡
野｢用が済んだならはよ戻りぃ｡｣
非喫煙者の私には煙を吸わせたくないらしい｡
｢はーい｡｣
九｢皆さん､Aさんには過保護ですねぇ｡｣
私の頭をポンポンと撫でる｡
｢やめろ｡｣
にっこり笑顔で手を払った｡
九｢やーん｡Aさんは僕に冷たい〜｡｣
無視を決めつけ建物内に戻っていく｡
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作者名：あまから | 作成日時：2021年7月28日 21時
