ただいま。【浦/島/坂/田/船】

たぬきと。 ページ7

「お邪魔しまーすっと」

残り3人を追い出して、上機嫌で帰ってきたうらたん。

やまだちゃんも一緒だから……まぁ、許す。

「坂田居ないって最高なんだけどっ！！」

超絶笑顔でそう叫んでる。

「坂田、すっげぇ寝相悪いからさ。蹴られるし乗っかられるしで全身痛ぇんだよ」

「あっ、そうなの」

「ねぇ、もう1個ずつベッド買わない〜？？このままだと俺、いつか死んじゃう」

「そんなになの……？うーん、考えてみる」

「検討頼んだ」

日替わり制で一緒に寝ることになっちゃったけど、さかたんそんなに暴れるのか。やだなぁ。

「うらたくん、ベッド使ってくれていいよ。私、こっちで寝る」

こっそり、やまだちゃんをこちらに引き寄せて言う。

「は？何言ってんの。一緒に寝るんでしょ」

「……え？」

「ってか、やまだぬき抱えてんのバレてるから」

「あっ」

流石ご主人様、お見通しだったかー。

「ほら、おいで。A」

いや、おいでじゃねぇよ。それ、私のベッド。

……やまだちゃんがうらたくんの方へ行こうとするから、私も続いてベッドに登る。

「もっとくっつきなよ」

「……やだよ」

「何でぇ？」

「恥ずかしい、もん」

「もん、とか言ってるんだけど。きっも。なぁ、やまだぬき」

うわぁ、毒舌だ……。

「やまだちゃんに余計なこと吹き込まないで」

「……嘘だよ、ごめんって。可愛い」

「うるさい……っ！」

さらにうらたくんから距離をとり、反対を向いて目を瞑る。

「おやすみ」

「……おやすみなさい」

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