ただいま。【浦/島/坂/田/船】

風呂上がり。 ページ4

「お先でしたー……」

お風呂を上がり、そう告げながらリビングに戻る。

いや、まぁ私の家のお風呂なんだけどね……？

「おっ、早かったなぁ」

今度は、1番に声を掛けてくれたのは志麻くん。

「……そのパジャマ、ちょっと長ない？？」

「……はぁ？」

……おっといけない。シェアハウス3日目にして早くもお口が悪くなってる。

一応、みんな年上なんだよね。

「昨日俺、雑誌で見せたやん。短パンのもこもこのやつ、あれ着てぇや」

「あんなの持ってないよ。てかまだ冬だし。寒いよ」

「脚出てる方が俺、好きやもん」

「志麻くんの好みとか聞いてないんだけど……」

何だか私、今のところ志麻くんにセクハラ発言以外されてない気がする……。

3日間これだけで会話してるのもどうなんだろうな。

「脚出すんもええけど、上のボタンもう1個外してもええよねぇ」

「あっ、賛成〜。ほら、やまだぬきも賛成って言ってるよ」

「外しません！うらたくんは、毎回やまだちゃん使うのやめない！？」

やまだちゃん、絶対そんなこと思ってないもん。

「……って、あれ。さかたんどこ行ったの……？？」

「えっ、ほんとだ。坂田どこ行ったんだろ」

「そう言えば……」

「いつからおらんかったっけ」

……おいおい、誰も行方を知らないってどういうことよ。

私が入浴してる間にどこへ消えたんだ。

「コンビニでも行ったんですかねぇ」

「この時間に？？」

……まぁ、子供じゃないんだしそのうち帰ってくるかな。

「……髪乾かしてくる」

ドライヤー。→←皿洗い。

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