ただいま。【浦/島/坂/田/船】

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すやすやと気持ち良さそうに寝ていたやまだちゃんがぴくんと起き上がる。

「あっ……、やまだちゃん。ごめんね、おはよ」

私に怯えてしまったのか、ちらちらとこっちを伺ってる。

「やっばぁ。お前、やまだに嫌われたやん」

「っごめん！！許してぇええええ」

縋るようにやまだちゃんに近づくと……。

「きゅきゅっ」

思いが通じたのか、私の腕の中に飛び込んで来た。

「あぁあああ！！良かった！やまだちゃんごめんねぇええ！！」

「Aって、やまだのことになるとほんまに必死よなぁ……」

「だって！大好きなんだもん！！」

嫌われたくないんだもん！！

「……で、私がたらしって！？」

「あ、その話まだする？」

「するよ！たらしって、どういうことよ！？」

「無自覚かよ……、めんどくさ」

ぽりぽりと頭を掻く志麻くん。

「……痒いの？」

「ちゃうわ」

……いや、分かってるよ。今のは流石にネタです。

「俺さ、見たんやで？スケジュール帳に、さかたんはぁと、って書いとんの」

待って、それいつ見たんだ……。

ってツッコミたかったが、我慢。

「だって、さかたんがあまりにも可愛いから……」

「へぇ、坂田が可愛いんか」

「えっ、うん……」

「なかなかの勘違いやなぁ、それは」

「どういうこと」

え、さかたん可愛いじゃん。間違ってる？？

「あいつ、お前に甘えたくて猫被ってるだけやで？？油断しとったら、スイッチ押してまうかもなぁ」

「なっ、何言ってんの。冗談きついって〜」

「ふぅん、信じへんなら良いけど。俺は助けへんからな。なぁ、やまだ？」

「きゅうっ！」

いや、返事するなよやまだちゃん。

「……あっ、ご飯作らなきゃ」

すっかり長話しちゃってたよ。

「今日はAが作るんや」

「そうだよー。ロールキャベツです」

実は初めて作るから、上手くいくか分かんないんだけどね……。

「おぉ、楽しみ」

さっきで、みんなが居ないと寂しいんだってことが分かった。

何だかんだでいっぱい楽しませてくれてるし、頑張って作ろっと！

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