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「BGMかけよーっと」
私のお気に入りの、某孔雀の歌。
みんな勿論かっこいいんだけど、さかたがもうほんとに何とも言えないくらい……!!
流石、吐息王子。
音楽をガンガンに流しながらノートパソコンを開く。
……が、集中できる訳もなく。
「んふふ」
自分の口から自然に漏れる、気持ち悪い声。
うん、ほんとに最高。
五十音を唱えるだけで、数を数えるだけで、こんなにもえちえちな成人男性って他に居ない。
そして、足りないマンのさかたも。
プライベートじゃこんな色っぽいさかたは絶対見られないよね。吐息最高。
ほら、来るぞ来るぞ……。
《__ 僕にしてよ》
「きゃぁあああああああ!!!」
も、もう1回!巻き戻し!
《__ 僕にしてよ》
「……やばい!やばい!!」
う〜ん、最高!もう1回!!ラスト!
《__ 僕にしてよ》
「んん、もう1回……」
今度こそラスト。本当にラストだ。これ聴いたら仕事に戻ろう。
そう思い、スマホに手を伸ばした時。
「……何しとるん??」
背後から、声。振り向かずとも分かる。……と言うか、そもそもこの家の住人は私と彼しか居ない。
「さかた……っ」
「それ、好きなんやぁ」
「いや、あのっ……。これは違くて……」
「3回も聴いてたで?」
やだ、完全にバレてるじゃん……。
大音量でかけてたせいで、さかたが部屋に入ってきたことにすら気づかなかった。
「……いつから、居たの」
「センラの台詞で喜んでたとこからや。……センラ、許さん」
……やばい、そこも聞かれてたか……。
でも、仕方ないじゃん。センラさんもかっこいいんだもん!
「でも、俺んとこは一杯聴いたもんな。許したる」
「あっ、はい」
「……ってことで、僕にしてな。おいで」
「……へ?」
「Aの寵愛欲しいわ。配信も終わったことやし、ベッド行こ」
「ちょ、待って!?」
「……何で?」
「あっ、えっと!まだ志麻さんのとこまで聴いてないし!!」
「志麻くんなんて聴かんでええ!ほら、行くで!」
次の瞬間、ふわっと身体が浮き上がる。
さかたに、姫抱きされてるんだ。
「やだ、待って!下ろしてっ!?」
「無理で〜す。大人しくしてね♡」
さかたの腕の中でじたばた暴れる私の耳元で、さかたが囁く。勿論、吐息たっぷりで。
__ 僕にしてよ。
前のお話を書いてる間に思いつきました。
彼女が健気に坂田家してるって、何か可愛いなぁって。
前話の続きとしても読めます!
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サク(プロフ) - やさん» 了解しました!こちらこそ理解力がなくすみません。恐らくLIVE仕様などになるかと思いますが是非続編にて書かせて頂きます!素敵なリクエストありがとうございます! (2019年8月25日 13時) (レス) id: b15236861c (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - サクさん» わかりにくくすみません。坂田さんが夢主に対して嫉妬するという設定です、、! (2019年8月24日 5時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
はるねこ。(プロフ) - サクさん» いえいえ、、、!素敵なお話をありがとうございます!!思っていた通りで楽しく読ませて頂きました!これからのお話も楽しみです♪これからも応援しています!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 275c852316 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - やさん» リクエストありがとうございます!お話が満タンなので続編にて書かせて頂きますね!しかしすみません、少しリクエストの意味が汲めてないです汗 どちらがどちらに嫉妬するのでしょうか??理解不足で申し訳ありません! (2019年8月24日 1時) (レス) id: b15236861c (このIDを非表示/違反報告)
や(プロフ) - こんばんは〜いつも愛読しております!今回リクエストの方初めて送らせていただきます。夢主がリスナー設定の「嫉妬されて喧嘩する」お話が見たいです!いつでも大丈夫なので更新できるときによろしければ、、!応援しております! (2019年8月23日 17時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サク | 作成日時:2019年2月14日 8時