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『だめなもんはだめです、今度他の人がいる時にそういうこと話したら1ヶ月会わないからね』
「えぇ〜、それはAが耐えられないでしょ」
『そんなことない、もう決まりだからね！』
「寂しがっても話しかけてやんないよ」と呑気に笑っている隆史くんはルールを守ろうという気がさらさらない。
まぁ、あるなら最初から気をつけてくれているだろうし今回も無駄か、なんて思っていたのは昨日のこと。
『おはようございます』
「おはよー」
今日の会話、終了。
私は周りに付き合っていることがバレそうなことを言うなといっただけで、話しかけるなとは断じていっていない。…いや、付き合ってなければ他の芸人との会話なんて、そんなもんなのかもしれない。
久々の企画ライブでエバースと被るから楽しみにしてたのにな〜とは思いつつ、楽屋で他の芸人と話していた。
まぁ、充分楽しいから別にいいんだけど。
ライブは大盛況で幕を閉じ、参加メンバー全員で打ち上げに行くことになった。いつもなら私の近くに座る佐々木さんが遠くにみえて、それをみた私も意地になって他の芸人と話すことに集中していた。
そうしてしばらく経ったとき、
隣の席の箕輪が小声で私の耳元に近づく。
「あれ、佐々木さんと喧嘩でもした？」
『はい？なんで急に佐々木さんが出てくるの』
「だっていつも佐々木さんと同じ現場の時は
一緒にいるじゃん」
『……そんなことないでしょ、
別に話すことがある時に話してるだけだよ』
「な〜んだ、ラブラブなふたりに
ついに危機が訪れたのかと思ったわ」
ラブラブ？え、ラブラブしてんの？私たち
愕然として声も出ない私をみてケラケラと笑う箕輪が
悪魔に見えた。なんだこいつ、性格おわってる。
「付き合った相手が悪かったね、あんなのAは俺のものだよ〜って言いふらしてるようなもんじゃん」
バレていることに焦って、その後の「まぁ気付いてるのは佐々木さんと仲良い俺くらいだろうけどね」というフォローは耳に入らなかった。
ほら、バレてるじゃん、と佐々木さんの方を見ると
ぱちっと会う目。
久しぶりに合う大好きなくりくりの目にドキッとした後に
なんだか不機嫌そう。そうおもったとき、
「 近すぎ 」
唇が音を出さずにそう動いた。
少し目を細くして怒っているアピールをしてくる
佐々木さんには、やっぱり敵わない。
今日一日のモヤモヤが一気に吹き飛んで、
心臓が激しく動き出す。
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シロ(プロフ) - オリジナルフラグついてますよー (9月10日 19時) (
レス) id: c57e6e9baf (このIDを非表示/違反報告)
まつおか - 新作本当に嬉しいです！いつもひっそり読んでおります。文章が本当に素敵なので楽しみです！ (9月9日 23時) (レス) @page1 id: bb0b8ce110 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くる | 作成日時：2025年9月9日 22時
