社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。参【鬼滅の刃】

第佰廿参話「弱々日和」 ページ38

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日々薬を飲み、身体を動かせるかどうかの確認をし(しかしほぼ動かない)、身体に良さそうなうす〜〜〜〜い味の粥を食べ、アオイちゃんともう1人(すみちゃん、なほちゃん、きよちゃんの誰か)に身体を拭いてもらい、また身体に良さそうなうす〜〜〜い味の粥を口に流し込まれ、日が沈んだ頃に眠る。



ずばり言わせてもらおう。
めっっっっっっっちゃ、暇だ。


だって意識はあるのに、な〜〜〜〜んにも出来ないんだもの。


いつもいつも何もする事がなく、天井の木目の色合いを眺め、善逸くんが懲りずにせっせと運んでくる花の匂いを嗅ぎ(滅茶苦茶鼻がむずむずするけども)、未だすっげ〜凹んでるいのっちと善逸くんの会話を聞き、そして私も善逸くんの通訳込みで喋る。



暇だ。
身体を動かしたい。


こんな事、一度だって思った事が無いし、「身体を動かしたい」だなんて自発的な行動を望むなんて昔の私には考えられない事だ。

それくらい追い詰められているんだ、私。
身体を動かせないのって凄く辛い。



そして最近、曾祖父ちゃんから何の受信もない。
受信って。ほぼメールみたいな言い方をしているが、ともかく喋るにも手間取る私の絶好の喋り相手なのに、なんでなの千里曾祖父ちゃん……



今日もアオイちゃんに花を没収されて泣いている善逸くんを慰める。手を伸ばせないから口で言うだけだが、彼はそれでも嬉しそうだった。

そしていのっちは未だ静かである。正直調子が狂うから喋ってくれ、「弱クッテゴメンネ」って、お前キャラどうしたのマジで。猪突猛進は？「オレ弱イ」？お前！どうしたの！マジで！！



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