第佰拾漆話「あな恐ろしや」 ページ31
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何処からか、雷鳴のような音が聞こえた。
ほんの少しだけ首を動かし、音がした方角を見た。
「……か、…ぃ…な……」
「………それに似た音だ。本物ではない」
えっ(驚愕)
何で分かった？私言葉にならない言葉を洩らしたような気がするけど何故通じた？
以心伝心しちゃったのだろうか、こんな初対面で出来るんならもっと、そうもっと、善逸くんといのっちの考えもわかるよな。炭治郎くんはともかく。
「……！」
その時、私を抱える男性の足が不意に止まる。
何かを察知したように彼は振り返ると、私をその場に下ろして木に凭れ掛からせるように置くと、何も言わずに駆けて行った。
…………ゑっ。放置？放置なの？
まさかの放置される事数分、遠くの方でドォォン！と何かが倒れる音が響いた。え、何？何があった？
そして近くでカサカサ蠢く音も聞こえる。それは私の近くというかほぼ至近距離から聞こ、え……
「……っ！っ！！(ヒィィィ蜘蛛おる！！蜘蛛おるギャァァァ！！！動けんから無防備私！！！)」
地面にだらん、と下がる私の手から這うように蜘蛛が移動する。
あの「下弦の鬼」の蜘蛛？し、しつけえ！どんだけ追いかけて来てんの！？
そして、私の横から人面蜘蛛が現れれれれれれれあ
「！！！！っ、っ！！〜〜〜！！！ぁ、あ……！！！」
無理無理無理無理無理！！！！死ぬ！！今死んだ！！！蘇生した！！！アアアア！！！蜘蛛ァァァァァ人面虚ろな顔してるアアアアアアア
「………無事か」
先程言われたような声と言葉で、また彼は現れた。
私の身体に這っていた蜘蛛は、いつの間にか細切れにされていた。
「……ぅ、……ぃ……す」
無事だけど。無事だけども。
先程とは比べ物にならないほどボロ泣きしながら頷く私に、若干困ったような顔をした黒髪の男性は「すまん」と一言謝った。
いや、謝られましても！！！
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えのぐ(プロフ) - 初めまして！もうこのコメント欄みないかもですけど一応言っておきます…百弍話の最後「異性には厳しい」と書いてありますが同性では…？細かいかもしれませんが…！この作品大好きですん。更新頑張ってください…！ (2019年9月18日 19時) (
レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
シアン(プロフ) - 今日1日で全部読んでしまいました（）好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年7月29日 20時) (レス) id: 8d130acbce (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 夢主ちゃんが本当に面白すぎて1話ごとに必ず笑ってますwwめちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2019年7月29日 11時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - コメント失礼します。この作品が面白すぎて、全然原作知識ないのに壱から１日で読んでしまいました！！番外編も含め、続きすっごく楽しみにしています！！ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 8f71767d1e (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 初めまして。この作品、とっても面白いですね！たまたま見つけて読んだのですが、この作品で鬼滅の刃の夢小説に目覚めました。応援しています！頑張って下さい！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんこ
| 作成日時：2019年7月21日 9時
