社会人になる筈だった私の就職先は『鬼殺隊』と呼ばれる組織に決定しました。参【鬼滅の刃】

第佰陸話「クソ日陰っ子」 ページ20

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「(しかしこの人達みんな、なんというか……マリオネットみたいな感じだな！)」



糸によって操られる人形。
実物大があればまさにこんなようなものではないのか。

襲い掛かってくる隊員たちに当て身を食らわせ続ける。ええい、キリがない！繰り返しの作業疲れる！いくら斬っても斬っても何度も復活してくるこの人たち！



「糸だ！！糸で操られている！！糸を斬れ！！」



炭治郎くんが気付いたようで、そう叫んだ。


やっぱりか！やはり操り人形(マリオネット)化していたか！！

隊員の背を見れば、確かに透き通る糸のようなものが付いているのが分かった。それを刀で斬り裂けば、力を失ったかのように崩れ落ちる隊員の身体。


横を見れば、いのっちは多数の隊員の背に付いた糸を一瞬で斬り裂いていた。しゅ、しゅごい……見事なり。



「っ、ち、ちょ、ちょっと待って！！！！待って！！！！」

「A！！どうした！？」

「どうしたァA！！」

「蜘蛛おる！！！めっちゃ身体に蜘蛛ァァァ！！！いいいおっファーー！！！キモい！！！」



いつの間にか腕の上を無断でカサカサ動き回っていた蜘蛛を間近で見てしまい、驚きのあまり若干飛び上がって必死に蜘蛛を叩き落とした。

そんな私の様子を見たいのっちは「そんな事ぐれぇでギャーギャー騒いでんじゃねぇ！！」と言われたが貴様そんな事って！！そんな事ってーー！！！君と長い間山で生活してたけど蜘蛛だけには慣れてねーんだよ！！！コンクリートジャングル育ちのクソ日陰人間舐めんな！！自然に囲まれた豊かな生活なんてしてねーんじゃこちとらーー！！！



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