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第佰参話「怪奇」 ページ17

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その時、炭治郎くんが何かに反応したように山の方を振り返った。

彼の視界のずっと先に、誰かがいる。



「たす……助けて……!」



私たちと同じ隊服を着ている。しかし彼の顔はここからでも分かるくらい血に塗れている。



「隊服を着てる!!鬼殺隊員だ、何かあったんだ!!」



ダッシュで彼の元へ向かう炭治郎くんといのっち。
置いてかれた善逸くんを横目で見つつ、「まあ自分のペースで来なよ」とだけ伝えて私も彼らに着いて行く。

「ぺーすって何?ちょっAちゃぁぁん!?!?」と後ろから聞こえたが聞こえないフリをする。



しかし私たちが駆け付けるより早く、血塗れな彼の身体は突如山の方へ引っ張られていった(・・・・・・・・・・・・・)

人が、また物理法則云々を無視して、飛んだ!?


もしかして、鬼の血鬼術か?



そんな事を考えてる間に、私の足は自然に彼を追いかけ山の方へ駆けて行く。アアアア久々のフルオート状態いいいい!!!!自ら死地に向かっています天夜A15歳2度目の夏ぅぅぅ!!!



後ろから名前を呼ばれているが、しかしこの足は止まる事は無く。つまり鬼がいる方向へ向かっていると。そうなんですね千里お爺ちゃん!!今更だけどあんな若い男の人相手に「お爺ちゃん」って言うのなんか恥ずいな!!


山の中は薄暗く、時折何処からか「カサカサ」と何かが蠢く音が聞こえる。気持ちが悪い。辺り一面を見渡すも、人の影一つ見えやしない。



「(なんだ、動物?それか虫……?)」



先程の引っ張られて行った男性の姿は何処にも見当たらない。辺りをキョロキョロ見回しても同じだった。



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第佰肆話「追走」→←第佰弐話「那田蜘蛛山」



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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 転生   
作品ジャンル:ギャグ
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えのぐ(プロフ) - 初めまして!もうこのコメント欄みないかもですけど一応言っておきます…百弍話の最後「異性には厳しい」と書いてありますが同性では…?細かいかもしれませんが…!この作品大好きですん。更新頑張ってください…! (2019年9月18日 19時) (レス) id: 6a2a84fe35 (このIDを非表示/違反報告)
シアン(プロフ) - 今日1日で全部読んでしまいました()好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 8d130acbce (このIDを非表示/違反報告)
衣鶴奈(プロフ) - 夢主ちゃんが本当に面白すぎて1話ごとに必ず笑ってますwwめちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月29日 11時) (レス) id: 8c5e0feeb8 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - コメント失礼します。この作品が面白すぎて、全然原作知識ないのに壱から1日で読んでしまいました!!番外編も含め、続きすっごく楽しみにしています!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: 8f71767d1e (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 初めまして。この作品、とっても面白いですね!たまたま見つけて読んだのですが、この作品で鬼滅の刃の夢小説に目覚めました。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年7月21日 9時

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